レースレポート

RACE REPORT

2016 Series Pointはこちら

Round.5 05.29 Sun 岡山国際サーキット

決勝レース 5月29日(日) 天候:くもり・雨 / 路面:ドライ

天気予報より早めに降り始めた雨が、フォーメーションラップが開始される頃には路面を完全なウェットコンディションに変えた。グリッドではタイヤ空気圧をウェットセッティングに変更する姿が見られる。ファイブユニットのレッドシグナルが消灯すると21台が一斉にグリッドを離れる。抜群のスタートを見せたポールポジションの#336吉田は#74小野を押さえてホールショットを決める。その後方には#75松本、#550藤井、#76楠井、#88檜山が続く。この中でもオープニングラップからアグレッシブな走りを見せる#550藤井はアトウッドカーブで2番手の#74小野に襲いかかる。バックストレートでは#336吉田の後方に#74小野、#550藤井、#75松本、#76楠井の4台が横一列に並び、ヘアピンカーブに進入。最終コーナーまで各車サイド・バイ・サイドの激しいバトルを展開してメインストレートに帰ってくる。1周目の順位は#336吉田を先頭に、以下#74小野、#550藤井、#75松本、#76楠井の順。そして6番手には女性ドライバーの#66高橋 純子が浮上。
2周目以降、先頭の#336吉田はペースが上がらず#74小野の執拗なアタックに苦しめられてしまう。3周目が終了した時点で#336吉田と#74小野の差は0.3秒。そして#74小野と3番手の#550藤井との差は1.7秒と広がってしまう。
4周目、#74小野がアトウッドカーブで#336吉田に並ぶと2台はバックストレートでにらみ合い状態となり、先のヘアピンカーブで#74小野が#336吉田のインに入って前に出る。しかし、次のリボルバーコーナーで#336吉田が#74小野のインを差して再びトップに立つという展開が繰り広げられる。この2台のトップ争いはレース終盤まで続いたが、#336吉田は最後まで#74小野のアタックをかわし、ポール・トゥ・ウインで3連勝を飾った。#74小野はレース前に体調不良を訴えていたが、レース中はそのような様子は微塵も感じさせない走りで2位のチェッカーを受けた。
心配された雨は途中から上がり、ドライに近い状態にまで回復してきた。レース終盤、団子状態のTop5台の中で3番手争いが熾烈を極める。7周目4位につけていた#75松本がホッブスコーナーで3位#550藤井のインに飛び込む。サイド・バイ・サイドで立ち上がるも松本はやや失速しオーバーテイクに失敗。リズムを崩したままの最終コーナーでリアタイヤをグラベルに落とし痛恨のスピンを喫し大きく順位を落としてしまう。そして後方でその様子を冷静に見ていた#76楠井が最終コーナーたち上がりを合わせ、1コーナーで前を行く#550藤井のインに飛び込んだ。2台のサイド・バイ・サイドはモスエスコーナーを抜けアトウッドコーナーまで続くもののイン側に居た楠井がバックストレートでわずかに前に出る。その後#76楠井は#550藤井の猛プッシュを受けるが、これをかわして3位表彰台を獲得した。随所で繰り広げられたクリーンなバトルは、観客席を大いに盛り上げ、選手たちに賞賛の拍手が送られた。

《優勝 #336 吉田 綜一郎選手のコメント》
「最後までハラハラしていました。バックミラーで後ろのバトルが見えていました。小野選手とバトルしていたら後ろも近づいてくるんだな、と思いました。ウェットコンディションになってしまったのですが、タイヤの内圧はドライのセットだったので走りづらかったです。ぎりぎりでトップを守り切ったという感じです。こんなにドキドキしたレースは初めてでしたけど、次に繋がる経験ができました」

《2位 #74 小野 貴史選手のコメント》
「何とも言えない難しいレースでした。予選での0.055のタイム差が全てを物語りました。吉田選手は19歳の若いドライバーとは思えない老練さを持っていますね」

《3位 #76 楠井 義則のコメント》
「レースは楽しかったです。後ろからのプレッシャーもなく、タイヤをいじめないように楽なラインを走ることができました」

決勝リザルト

WEATHER : Clundy/Rain COURSE : Dry 岡山国際サーキット 3,703km

Pos. No. Driver Team/Car Time Delay Gap Best
1 336 吉田 綜一郎 KOTA-R N-ONE 18’01.572 98.603km/h - 2’13.126
2 74 小野 貴史 SPMレイハートµ☆N-ONE 18’02.496 98.519 0.924 R
2’12.244
3 76 楠井 義則 SPMレイハートµ●N-ONE 18’04.096 98.374 2.524 2’13.598
4 550 藤井 智大 N-ONE HGJ-S号2nd 18’04.721 98.317 3.149 2’13.538
5 66 高橋 純子 HTR Profi N-ONE 18’10.646 97.783 9.074 2’14.761
6 34 小川 貴大 YHアウティスタN-ONE 18’11.854 97.675 10.282 2’14.071
7 23 島田 清志 ホンダカーズ西播太子N-ONE 18’12.678 97.601 11.106 2’14.205
8 88 檜山 知樹 ヤハタ・レーシングN-ONE 18’13.561 97.522 11.989 2’14.619
9 39 真弓 徳浩 HCM☆USERS☆N-ONE 18’18.359 97.096 16.787 2’15.402
10 380 榎本 航 HCM☆W&M☆N-ONE 18’18.989 97.040 17.417 2’15.122
11 26 木立 純一 N-ONE Tech.PR 18’19.462 96.999 17.890 2’15.212
12 75 松本 恭典 SPMレイハートµ★N-ONE 18’28.804 96.181 27.232 2’13.348
13 27 手塚 篤史 WITH ME N-ONE 18’32.219 95.886 30.647 2’17.128
14 37 井上 雅人 ホンダカーズ西播大津N-ONE 18’32.606 95.853 31.034 2’17.153
15 881 秋山 ゆうこ ATJR☆N-ONE 18’32.969 95.822 31.397 2’17.174
16 82 梅比良 元宣 シュロN-ONE 18’33.755 95.754 32.183 2’16.622
17 12 福川 光一郎 阪九フェリーSEKµN-ONE 18’35.459 95.608 33.887 2’16.948
18 140 谷山 伸一 エンドレス☆ヨコハマN-ONE 18’50.626 94.325 49.054 2’18.562
19 105 箕浦 雄二 HCM☆with☆N-ONEこ 18’58.794 93.649 57.222 2’16.582
20 58 水野 稔也 ∞オリョクルµでちN-ONE 19’04.659 93.169 1’03.087 2’20.049
21 345 寺迫 久美子 N-ONE Tech.PR 19’45.014 89.996 1’43.442 2’23.633
---- 以上 規定周回数完走: ----

開始時刻:11:04’28  終了時刻:11:22’29
参加台数21台 出走台数21台 完走台数21台
Fastest Lap No.74 小野 貴史 / SPMレイハートµ☆N-ONE 2’12.244 (2/8) 100.805km/h
“R”マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは 2’13.105

※No.105は2016 OKAYAMAチャレンジカップレース 特別規則により、ドライビングスルーペナルティを課した。
※規定周回数 4