公式予選 11月5日(土) 天候:晴れ / 路面:ドライ
公式予選は9時10分より20分間で行われた。
初冠雪が発表された富士山もタイムアタックが開始された時には雲に覆われていたが、時間がたつにつれて雲は去り、全景がくっきりと姿を表す絶好のコンディションとなった。
計測開始早々に、コースレコードホルダーの#34小川 貴大がレコードタイムを0.8秒上回る2分32秒227をマークしてトップに表示される。そして#127小林 天翔、#390坂井 拓斗、#75松本 恭典、#200西郷 倫規もコースレコードを破るタイムをマークして#34小川に続く。しかし、終盤に#390坂井がタイムを縮め、2分32秒206を叩き出してトップに躍り出ると、次のラップに2分32秒125までタイムを伸ばし初のポールポジションを獲得する。2番手には#34小川。ポイントリーダーの#336吉田 綜一郎は、今回新しい足回りのセッティングに悩んでおり、終盤まで8番手に留まっていたが終了間際に2分32秒615をマークして3番手に浮上。4番手には#127小林、以下#551藤井 智大、#75松本、#101松本 玲二、#200西郷が続いた。終わってみれば8番手までがコースレコードを更新し、ポールポジションの#390坂井と8番手の#200西郷とのタイム差は0.8秒の僅差ということで、決勝レースでは激しい戦いが予想される。
《ポールポジション #390 坂井 拓斗選手のコメント》
「苦しかったです。アタックラップ中のコカコーラコーナーで、切ってあるはずのVSAが効いてしまいタイムが出せずやきもきしました。一旦タイヤを冷やして最後のアタックに賭けました。この周はコカコーラコーナーの進入を遅らせてVSAが効いてしまう症状を抑え、他のコーナーで稼ぐようにしました。昨日山野コーチの走りを動画で見て、いつもと違うラインを試したらセクター3のタイムが伸びました」