レースレポート

決勝レース 9月24日（日） 天候：晴れ / 路面：ドライ

秋晴れの爽やかな空のもと9時40分よりフォーメーションラップがスタート。41台のマシンが1周の隊列走行を終え、スターティンググリッドに整列すると、レッドシグナルがブラックアウト。
ポールスタートの#390 坂井が絶妙のスタートでホールショットを決め、その背後に#123 小山、#36 阿久津がつけて2コーナーを立ち上がっていく。
このままトップを死守したい#390 坂井だが#123 小山がテール・トゥー・ノーズで猛追し、後方からプレッシャーをかける。その背後では3番手の#36 阿久津に#119 森下がバトルを仕掛けるが#36 阿久津が巧にこれを交わしていく。さらにその後方では#15 松本、#127 小林、#200 西郷 倫規がトップ集団に加わり序盤から白熱したレース展開となる。
ところが4周目の第4コーナーで接触によるアクシデントが発生。マシン回収作業のためにセーフティカーが導入される。コース上での作業が終わると残り2周でレースが再開された。虎視眈々とトップを狙っていた#123 小山はS字コーナーの立ち上がりで#390 坂井の右に並ぶと、次のハイポイントコーナーでインから#390 坂井を抜いてトップに立つ。
しかし、2番手に後退した#390 坂井は最終ラップに逆転をかけて#123 小山にアタック。1コーナーでアウトから#123 小山の横に並ぶもののオーバーテイクまでには至らず、続く第4コーナーでアウトから仕掛けるがオーバースピードでコースオフしてしまい、5番手まで後退。さらにレインボーコーナーで#127小林にも抜かれ、6番手までポジションを落としてしまう。
これで2位まで順位を上げた#36阿久津であったが、最終ラップで他車との接触があったのかマシンにダメージを負い、大きく順位を落としてしまった。#390 坂井の追撃を振り切った#123 小山はこのまま8周を走り切り、嬉しい今期2勝目を挙げた。2位には#119 森下、3位には#15 松本、以下#127 小林、#390 坂井、#200 西郷という結果となった。

《優勝 #123 小山 美姫選手のコメント》
「最初の1～2周で行こうという計画だったのですがセーフティカーが入ってしまい、時間もないですし、残り1～2周の勝負だと思いました。ペースは自分の方が速いという確信があったのですが、抜くまでの速さは無かったのでなかなか抜くことができませんでした。だけどレース再開になった時に一気に抜くことが出来ました。抜いた後は離れていくと思ったのですが、予想していた以上に接近されて危ないシーンもあったのですが良いレースができたと思います」

《2位 #119 森下 陽介選手のコメント》
「金曜日はトップレベルのタイムを出していたのですが予選で失敗してしまい悩んでしまいました。メカニックも負けず嫌いなので一緒に考えてくれました。阿久津さんはクリーンなブロックでした。抜くポイントは1箇所しかないと思っていた矢先のSCで、解除後にチャンスが来ると思っていたのですが、みなさんSC解除後のスタートに慣れていないようで、前の車の間隔が離れてしまいました。残り周回数は2周だったのでチャンスは2回しかないと思いました。小山選手がハイポイントで前の車を抜いたのを後ろから見て、自分も同じように抜くことができたら良いなと思っていたら、同じ場所で阿久津さんを抜くことができました。メカニックは普段ホンダカーズ宮城で働いている方達なのですが、社員研修の一環として参加していただき、この経験が仕事に役立つといいなと思います」

《3位 #15 松本 拓也選手のコメント》
「セーフティーカーが解除されてから抜くチャンスがあると思って前の車にピタリとついていました。前が争ってくれた結果順位を上げることができました。2台とも棚ぼたで抜くことができたのでラッキーでした。表彰台に上がるのは初めてだったのですが、めちゃめちゃ嬉しかったです。シャンパンの栓を抜くのが難しかったです」