決勝レース 5月12日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
好天に恵まれたオートポリスは絶好のレース日和となり、12時35分、気温22.2度、路面温度37.6度というコンディションの下でフォーメーションラップが開始された。予選終了後にタイヤ交換を行い、ピットスタートとなった#140谷山伸一を除く23台のマシンが1周の隊列走行を終え、正規グリッドに着くと後方ではグリーンフラッグが振られ、スタートシグナルがオールレッドからブラックアウトし、7周のレースがスタートした。好スタートを見せたのは2番手グリッドスタートの#75松本で、1コーナー手前まで#74小野に届きそうな加速を見せるが、#74小野は何とかトップのポジションを守ってホールショットを奪う。その後方には#38岩間、#177檜山がつづき、さらにその後ろでは6番手グリッドスタートの#724中西が1コーナー手前で#12福川の前に出て5番手にポジションを上げている。第2ヘアピンでは4番手の#177檜山が#38岩間をインから抜きにかかるが、立ち上がりは#38岩間が速くポジションは変わらない。2周目に入ると#74小野と#75松本のチームメイト同士のトップ争いから少し距離を置いて#38岩間と#177檜山の3番手争いが激しくなってきた。しかし、この争いは#177檜山が3周目の第1ヘアピン立ち上がりでオーバーランをしてしまい#38岩間との差が広がってしまう。レース中盤以降トップの#74小野は独走体制を築き、ポール・トゥ・ウインで2連勝を飾った。2位には#75松本、3位には#38岩間が入り、以下#177檜山、#724中西、#12福川の順でチェッカーフラッグを受けた。
《優勝 #74小野貴史選手のコメント》
「疲れました。スタートは大失敗でした。思うように進まなかったので慌てていたら真後ろに松本さんがいたので焦りました。2周目はなんとか抑えることができたので、後は後ろの2台がやりあってくれることを願ったのですが、意外と松本さんがついてきたので自分のペースが悪いのかと思いました。3周目以降は単独走行になったのでコースアウトしないように気をつけて走りました。それにしても今日のスタートは2015年のこのサーキットでの悪夢が蘇ってくるようでした」
《2位 #75松本恭典選手のコメント》
「専有走行と予選を走った時点でこのような展開になることは分かっていました。スタートで小野選手が失速した時にインをこじ開けようかと思いましたが、彼が手を上げた瞬間にやめました。ラップタイムも彼の方が速かったですし。チームメイト同士でのポイントの取り合いはしんどいですね」
《3位 #38岩間浩一選のコメント》
「オートポリスは優勝を狙っていたのですが、小野さんと松本さんが速すぎました。これが限界かなと、というところまで頑張ったのですがダメでした。もう少しダイエットして秋のオートポリスは頑張ります」