決勝レース 6月8日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
気温22度、路面温度32度、好天に恵まれた岡山国際サーキット。フォーメーションラップが14時30分にスタートした。1周の隊列走行後、全車がグリッドに着くとシグナルオールレッドからブラックアウト、8周のレースが始まった。スタートダッシュを決めた#76楠井は先頭で1コーナーへ進入。2番手に#74小野、その後方には#36阿久津、#38岩間、#75木下、#190恩塚がつづく。この先の2コーナーで#76楠井がマシンの姿勢を乱すと、背後の#74小野がこれを避けるように失速し、つづくモスエスで#36阿久津に並ばれアトウッドカーブでオーバーテイクされてしまう。オープニングラップを終えた時点での順位は#76楠井、#36阿久津、#74小野、#38岩間、#75木下、#190恩塚。その後#76楠井はペースを上げて後方を引き離しにかかる。3周目にはベストラップとなる2分12秒637を叩き出し、2位以下に2秒近い差をつける。ところが、先頭の#76楠井はスタートシグナルがブラックアウトする前にマシンが動いたということでジャンプスタートの判定が下り、ドライブスルーペナルティを科せられてしまう。これでトップに立ったのは#36阿久津。その後方には#74小野と#38岩間がつけ、少し離れて#75木下が4番手を走る。残り周回数が少なくなるとトップ争いは#36阿久津と#74小野、#38岩間の3台に絞られてくる。レース終盤まで#36阿久津は#74小野の執拗な追い上げを受けるが、これを必死に振り切り、トップでチェッカーを受けて今期1勝目を飾った。2位には#74小野、3位には#38岩間、以下#75木下、#58水野稔也、#190恩塚が入った。
《優勝 #36阿久津敏寿選手のコメント》
「まさかチャンスが来るとは思っていませんでした。タイヤがすごく良かったです。くいつきも良いし、もちも良いし、コントロールもしやすくなりました。このタイヤのデビューウインなので最高に嬉しいです。今後はもっとタイヤを試してみてトップを走ることができればいいですね。楽しいレースでした」
《2位 #74 小野貴史選手のコメント》
「阿久津さんがもう少しタレてくるかなと思ったのですけどね。どうしてもちょっとずつ離れてしまいました。阿久津さんのミス待ちだったのですが、さすが阿久津さんですね。ベテランの味を見せ付けられました。でも岩間さんにはオートポリスの借りを返すことができたので、今日は満足して帰ることができます」
《3位 #38岩間浩一選手のコメント》
「4位のつもりだったのですが、タナボタの3位です。いつもの仲間とのレースだったので、抜く隙なんて無いと思っていましたが1台がいなくなってしまいました。本当は雨のつもりだったのですが、まさかの晴れになってしまい、今日は諦めていました。でもレースでは最後まで諦めずに臨んで良かったです。阿久津さんの新しいタイヤが良いみたいで、これから脅威ですね」