メインレース決勝 6月12日(日) 天候:曇り 路面:ウェット
フューチャーズレースが終了し、カートレースを挟んで決勝レースのスタート進行が始まった。雨は上がったものの路面はウェットコンディション。フルグリッドとなる30台がグリッドにつき、選手紹介が終わるとフォーメーションラップ開始。一周の隊列走行が終わり、全車がスターティンググリッドに着くとレッドシグナルが消灯して15周の決勝レースがスタートした。ホールショットを決めたのはポールシッターの#36阿久津。その後方で抜群のスタートを見せたのが4番グリッドスタートの#920畠山で、1コーナーまでに2台をパスして2番手まで浮上する。勢いに乗った#920畠山は第1ヘアピンで#36阿久津の背後まで迫り、その先で#36阿久津の前に出てトップのポジションを奪う。オープニングラップ終了時点での順位は#920畠山を先頭に#2亀井、#36阿久津、#75森本、#45塚原、#718吉田、#83飯田がつづく。2周目には#75森本が#36阿久津を捉えて3番手までポジションアップ。一方、全くペースが上がらない#36阿久津はその後ずるずるとポジションを下げてしまう。難しいウェット路面の中、#920畠山はレース序盤から安定した走りを見せ、後続との差を徐々に広げて独走体制を築いていく。中盤以降は2番手争いが激しくなり、#2亀井と#75森本がテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げる。トップを独走する#920畠山は終始落ち着いた走りで周回を重ね、最後までトップのポジションを守り切り、嬉しい初優勝を飾った。そして最も場内を湧かせた2番手争いは、#75森本が最終ラップのダンロップコーナーで#2亀井をパスして2位でチェッカーを受ける。3位には#2亀井、以下#602岩月、#718吉田、#9小林が入った。
《優勝 #920畠山淳也選手のコメント》
「参戦2年目で優勝できるとは思っていなかったので自分でもビックリです。トップに立ってからは思いのほかタイヤが滑らず、コントロールすることができました。上位の人たちは溝の浅いタイヤを選び、私は比較的溝の深いタイヤをチョイスしたので、路面が濡れているうちに逃げようと思いました。後半はドライコンディションになると予想してマージンを作りました。中山コーチからは『グリッドが前の時は深呼吸して冷静になってから走りなさい』とか、山野コーチからも大切なアドバイスをいただき、それを頭に入れて走りました。表彰台の一番高い所から見る景色は最高でした。また、地元で優勝できたのも重ねて嬉しいです」
《2位 #75 森本進一選手のコメント》
「亀井選手とバトルができて楽しかったです。バトルの中で色々なことを試すことができ、レースの経験値を上げることができました。あらためてN-ONEのレースは面白いと思いました。昨日はウェットコンディションでのラインを見つける走りをしたので、それが今日のレースに役立ったと思います」
《3位 #2亀井涼選手のコメント》
「初めての表彰台でとても嬉しいです。レース中は後ろを気にしながらの走りで大変でした。最後は抜かれてしまいましたが、楽しかったです。今回はたくさん走ることができていい練習になりました。表彰台からの景色は素晴らしかったです。みんなからカメラが向けられて気持ち良かったです」
メインレース決勝 リザルト
WEATHER : Cloudy COURSE : Wet Road Course:2,045m
開始時刻:14:09'09
終了時刻:14:29'46.657
参加台数:57台
出走台数:30台
Finish:29台
BEST TIME:No.9 小林 雄太 / パロパロ コバヤシ N-ONE 1'19.956 (15 / 15) 92.076 km/h
フューチャーズ決勝 6月12日(日) 天候:雨 路面:ウェット
予選終了から約2時間が経つと気温は30.9℃まで上がるが、フューチャーズレースのスタート進行が始まると冷たい風が吹き始める。コースインが開始される頃には雨が降り始め、時間が経つにつれて雨粒が大きくなっていく。グリッド上で選手紹介が行われる頃には雨量がさらに増え、スタートはセーフティーカー(SC)先導で行われることになる。12時27分にSCスタート開始。3周目に入ると雨が弱まり、4周目が終了するとSCがピットロードに入って残り11周のレースが開始された。ポールの#29高野が2番手以下を大きく引き離して1コーナーへ進入。これに#86廣原、#250石川、#65黒沢、#789杉原、#310堀内がつづく。6周目には#789杉原が2番手に浮上し、#29高野との差が徐々に縮まってくる。さらに9番手スタートの#6鬼澤一史が#789杉原の背後に迫り、トップ争いは3台に絞られる。しかし、7周目を終了した時点でコース上にアクシデントが発生。車両回収作業と天候悪化の影響で赤旗が提示されてレースは一時中断となる。雨脚が弱くなりコースもクリアになった時点で、SCスタートでレースが再開する。#29高野は最後まで#789杉原の厳しいプレッシャーを受けたが、トップの座は一度も譲らず15周を走り切ってチェッカーを受け、優勝を飾る。2位には0.241秒差で#789杉原、3位には#6鬼澤、以下#60藤木聡、#310堀内、#65黒沢が入った。しかし、#789杉原はレース終了後の再車検でレーシングソックス不着用の違反により失格の裁定が下され、3位から8位までのドライバーはレース中に黄旗区間中の追い越しやSC中の追い越しがあり、対象ドライバーには競技結果に30秒が加算された。これにより2位には#750伊東和信、3位には#67南部雅貴、以下#86廣原、#221前嶋丈浩、#110豊田大輔が繰り上がった。
《優勝 #29高野文之選手のコメント》
「2回目のリスタートは追いつかれそうでしたが、落ち着いて自分のペースで走りました。ウェットコンディションについては、練習の機会をくださった方がいらして、雨も何回か練習できたので問題ありませんでした」
フューチャーズ決勝 リザルト
WEATHER : Rain COURSE : Wet Road Course:2,045m
開始時刻:12:27'03
終了時刻:13:09'42.763
参加台数:57台
出走台数:27台
Finish:25台
BEST TIME:No.60 藤木 聡 / SATO P N-ONE 1'24.257 (13 / 15) 87.376 km/h
- *1 No.6, 60, 310, 65は、H項違反(黄旗区間中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算とする。
- *2 No.921, 72, 777, 68は、H項違反(SC中の追越し)により、競技結果に対して30秒加算とする。
- *3 No.789は、筑波サーキット一般競技規則 第20条 4.違反(レーシングソックス不着用)により、失格とした。
- ※ 天候の急変により、セーフティーカースタートとした。
- ※ セーフティーカー介入による、非競技化周回7周(1回目4周・2回目3周)を含む。
- ※ 赤旗による中断時間17分間を含む。