決勝レース 5月20日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
約3時間のインターバルを空けてスタート進行が始まった。強い日差しが降り注ぎ、気温は24.2度まで上昇したオートポリス。コース上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始された。46台が1周の隊列走行を終えて正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウト。7周の決勝レースがスタートした。ポールポジションの#55塚原は好スタートを決め、真っ先に1コーナーに入ってホールショットを決める。その背後には#4下司と#888野島がつづく。その後方では#88藪田が出遅れ、#12福川が4番手に浮上。そして7番手スタートの#36阿久津敏寿が2コーナーで#5塚原をパスして5番手に順位を上げる。1周目を終了した時点での順位は、#55塚原を先頭に#4下司、#888野島、#12福川、#36阿久津、#5塚原がつづく。先頭の#55塚原は、2周目に入ると後方を引き離しにかかり、2番手以下との差を徐々に広げていく。その2番手争いは、#4下司と#888野島が接近戦を展開しながら4番手以下との差を広げていく。一方4番手の#12福川はペースが上がらず、第2ヘアピンの立ち上がりで#36阿久津と#5塚原に先行を許してしまう。レースが3周目に入ると、#888野島が3コーナーでアウトから#4下司をパスして2番手にポジションを上げる。視界が広がった#888野島は、次に先頭の#55塚原にターゲットを変え、4周目にはファステストラップとなる2分37秒429を叩き出して追い上げる。2台のトップ争いは最終ラップまでつづいたが、#5塚原は終始冷静な走りで#888野島の追撃を退け、ポール・トゥ・ウィンで自身2回目の優勝を飾った。2位は#888野島、3位には#4下司、以下#36阿久津、#5塚原、#12福川の順でチェッカーを受けた。
《優勝 #55 塚原啓之選手のコメント》
「野島さんの猛追で疲れました。最後はお互いにタイヤがタレました。レース中はミスしないように走りました。抜かれても自分のラインを走ろうと思いました。野島さんの方が速いのが分かっていたので、守るのに必死でした。最後の2周は追いつかれましたがクリーンなレースでした。前回のオートポリスのレースが中止になってしまったので、ここでは事実上の2連勝ですね」
《2位 #888 野島俊哉選手のコメント》
「ペースは良かったのですが最後まで抜くことができませんでした。下司さんを抜くまではタイヤをセーブしていたのですが、そこから追い上げて追いついた時にはタイヤがヒートしていました。そこからは揺さぶってミス待ちという状態でした。でも塚原さんは百戦錬磨で隙を見せませんでした。自分もフロントに余裕がなかったので目一杯でした。このサーキットをドライで走るのは今回の予選が初めてだったので、ダンパーのセットも出ていなくて一発勝負でした。レース中は皆さんクリーンなバトルをしていただいて感謝です」
《3位 #4 下司翔太選手のコメント》
「ホンダカーズ北九州としては、オートポリスで4戦連続の表彰台を死守することができました。プレッシャーがきつかったです。1周目まではタイヤのフィーリングが良かったので、これなら前に追いつけるかなと思ったのですが、タイヤの内圧の設定をミスした影響で2周目ぐらいからタレてしまいました」