メインレース決勝 6月11日(日)
天候:雨 / 路面:ウェット
フューチャーズレースが終了し、短いインターバルを空けて決勝レースのスタート進行が開始された。雨はほぼ上がったものの路面はウェットコンディション。選手紹介が終わると、フォーメーションラップ開始。一周の隊列走行が終わり、30台が正規グリッドに着くと、後方でグリーンフラッグが振られ、レッドシグナルが消灯して15周の決勝レースがスタートした。好スタートでホールショットを決めたのは#990吉田。2番手には#155雲類鷲、その後方では#405木内が#2亀井をパスして3番手に浮上する。さらにその後方では#83飯田が第1ヘアピンで#710岡村の前に出て5番手に順位を上げる。オープニングラップが終了した時点での順位は#990吉田を先頭に#155雲類鷲、#405木内、#2亀井、#83飯田、#710岡村らがつづく。路面が乾くにつれて上位3台はペースを上げ、4番手以下を引き離していく。2番手争いで熾烈なバトルを繰り広げる#155雲類鷲と#405木内だが、ペースは落ちることなくトップの#990吉田に迫る。その#405木内は13周目の第1ヘアピン立ち上がりで#155雲類鷲に並ぶと第2ヘアピンでオーバーテイクに成功し、2番手にポジションを上げる。レース終了間際の14周に#405木内はファステストラップとなる1分18秒181を叩き出して#990吉田に襲いかかる。スタートからトップの座を守り続ける#990吉田は最終ラップの最終コーナーで#405木内に並ばれるが、何とかプレッシャーを振り切り、タイム差0秒でトップチェッカーを受け、初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。2位は#405木内、3位には#155雲類鷲、以下#2亀井、#83飯田、6位には21番グリッドからスタートした#75森本進一が入った。
《優勝 #990 吉田祐太選手のコメント》
「レースは完全に雨が降るという前提でタイヤとか減衰などのセットを組んでいたのですが、スタートして直ぐにコーナーの所々が乾いている状況でした。前半は良かったのですが後半はタイヤがタレてきて、後ろに追いつかれてしまいました。後ろの2台がバトルをしていたので離れるかなと思ったのですが、木内さんが上がってきて最後の2周は抑えるのに必死でした。優勝は初めてなのでチームの方や協力していただいた方々に感謝しています。今日は父が応援に来ていたので良いプレゼントになりました」
《2位 #405 木内真吾選手のコメント》
「ありがとうございました。皆さまのおかげで初めてお立ち台に上がることができました。レース序盤はタイヤを温存して走りました。無駄にバトルをしないように前についていきました。でも時々プレッシャーをかけました。前のクルマの速いところ遅いところを見つけて抜きました。あとちょっとあればトップに立てたと思うので悔しいです。表彰台から見る景色は良いですね。レースはとても楽しかったです」
《3位 #155 雲類鷲翼選手のコメント》
「路面が濡れているときは後ろと同じペースで走ることができたのですが、ドライになるにつれて後ろのペースがどんどん上がってきて抜かれてしまいました。自分自身はウェットコンディションが得意なのですが、抜かれてからは路面が乾き、差が広がってしまいました」