決勝レース 8月19日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
予選終了から3時間余りのインターバルを空けて12時40分よりスタート進行が始まった。気温37.2℃、湿度47%、じっとしているだけで汗が吹き出るようなコンディションの中、グリッド上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップがスタートした。45台のマシンが1周の隊列走行を終え、全車が正規グリッドに整列するとグリッド最後方でグリーンフラッグが振られ、レッドシグナルがブラックアウト。ポールスタートの#36阿久津は、落ち着いた走りでホールショットを奪う。その背後には#1岩間、#75森本、#710岡村が等間隔でつづく。さらにその後方のグループはサイド・バイ・サイドで走行し、バックストレートでやっと1列になる状態。オープニングラップ終了時点での順位は#36阿久津を先頭に、#1岩間、#75森本、#710岡村、#34和田、#920畠山がつづく。このまま逃げ切りたい#36阿久津はレース序盤からペースを上げ、2周目にファステストラップとなる2分48秒369を叩き出して独走体制を築いていく。その後、先頭から3番手までのラップタイムはほとんど変わらず、等間隔の走行となるが、4番手につける#710岡村はペースが上がらず#75森本との差が広がり、周回を重ねる毎に順位を下げてしまう。先頭の#36阿久津は最後までミスすること無く7周を走り切り、もてぎ初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。2位は#1岩間、3位には#75森本がつけ、以下#34和田、#920畠山、#30櫻井颯一郎の順でフィニッシュした。今回は厳しい暑さの中、45台のマシンが無事故、無違反で完走し、全車チェッカーフラッグを受けるクリアなレースであった。
《優勝 #36 阿久津敏寿選手のコメント》
「もてぎでは今まで何回かポールは取ったことがあるのですが、プレッシャーがかかっていたのか地元なのに勝つことができなかったので、初めて優勝できて嬉しいです。もてぎは苦手なコースで、自分としては好きなコースではなかったのですけど、今回はタイヤとコースが合っていて、性能がきちんと出たという感じですね。これは岩間選手も和田選手も同じだったと思います。今後ドライではこのタイヤが増えるかもしれませんね。レース序盤は岩間選手と森本選手が競りあうと思ったので少しでも離しておこうと思いました。結果的には引き離した距離が最後まで守れて勝つことができました。後ろには一緒に練習してきた岩間選手がいたのも心強かったですね」
《2位 #1 岩間浩一選手のコメント》
「今年は全然出場することができず、今回が2レース目だったので表彰台に上がれてポイントも稼ぐことができて良かったです。予選順位も阿久津さんや森本さんと上位を占めることができ、安定のレース運びになりました。レース中は水温が上がってしまい、熱ダレが酷かったです。人間も熱ダレでした。最後の2周は辛かったです。タイムも1秒落ちでした。でも前後が気心知れた人たちだったので安心して走ることができました。今年は数少ないレース参戦にもかかわらず好成績を残す事ができたのと、阿久津さんのもてぎ初優勝はおめでたいと思います」
《3位 #75 森本進一選手のコメント》
「金曜日はタイムを出すことができなかったのですが、予選では修正ができて何とかいいポジションを取れたのが良かったのかなと思います。レースでは岩間さんに追いつくのは難しかったです。前の2台は速かったです。チャンスがあればと思っていたのですが、ミスしない二人なので自分もミスしないように、離されないように走りました」