メインレース決勝 9月23日(土)
天候:雨 / 路面:ウェット
気温22.5℃、湿度81%、降りしきる雨の中15時30分よりスタート進行が開始された。グリッド上には54台が整列し、選手紹介が行われた後にフォーメーションラップが始まった。1周の隊列走行の後、全車が正規グリッドに着くとレッドシグナルがブラックアウト。7周の決勝レースがスタートした。ポールポジションの#75森本は、スタートでやや出遅れ、1コーナー手前では#31櫻井に並ばれそうになるが、何とか#31櫻井を抑え、1コーナーにアウト側から飛び込んでホールショットを奪う。この先のコカコーラコーナーを過ぎると#75森本と#31櫻井の差がやや広がり始める。オープニングラップ終了時点での順位は#75森本を先頭に#31櫻井、#5吹谷、#990吉田、#55塚原、#6小尾らがつづく。2周目に入ると#990吉田がADVANコーナーで#5吹谷をパスして3番手に順位を上げてくる。3周目に入るとトップ争いは#75森本、#31櫻井、#990吉田、#5吹谷の4台に絞られる。レースが後半に入っても上位4台の差は変わらず、激しい展開となる。そして5周目のGR Supraコーナーでは#5吹谷が#990吉田をインから抜き去り3番手に順位を戻す。一方2番手争いは激しさを増し、#31櫻井、#5吹谷、#990吉田の3台が横一列でコントロールラインを通過するが、順位は変わらない。最終ラップ#75森本は#31櫻井にその差を詰められたが、何とか最後まで首位の座を守り切り、ポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾った。2位は#31櫻井、3位には#5吹谷、以下#990吉田、#422興梠、#52高橋がつけた。
《優勝 #75 森本進一選手のコメント》
「しんどかったです。スタートを失敗して、気が付いたら直ぐ横に櫻井選手がいました。ほぼ抜かれた状態でした。路面が滑りやすく思ったラインが取れなくて、あと1周あったら抜かれていました。気が抜けないレースでした。ミスしたら抜かれてしまうので、抑えるところは抑えて走りました。レイハートにとっては久々の優勝だったので嬉しいです」
《2位 #431 櫻井颯一郎選手のコメント》
「自分が思っていたより良いポジションで帰ってくることができました。練習走行が20番手ぐらいだったので今回は厳しいかなと思っていましたが、終わってみれば表彰台に上がることができて、シリーズを考えても良い結果で終わることができたと思っています。予選は雨が降ってくれたおかげで2番手につくことができました。タイヤ選択も上手く決まりました。森本さんとは速いポイントが違ったので抜くことはできませんでした。後ろも迫っていたので厳しい状態でした。今年はアウティスタで3戦目なのですが、着実に成長しているという実感があるので、今回の結果は良かったかなと思います。チームと手伝っていただいているホンダ学園の皆さんのためにも良い結果で恩返ししたいと思います」
《3位 #5 吹谷禎一郎選手のコメント》
「非常に楽しかったです。路面が滑りやすく途中でコンディションが変わる難しい状況でしたが、チームが用意してくれたクルマも乗りやすく、ドライでもウェットでも安心して走ることができました。櫻井さんとは1センチ、2センチの接近戦を2回ぐらいやらせてもらって本当に楽しかったです。あと数周あればチャンスがあるかなと後ろからうかがっていましたが、思いのほか早くレースが終わってしまいました。またチャンスがあれば参戦したいと思います」