今年から始まったHondaの軽自動車「N-ONE」による新しい参加型ワンメイクレースN-ONE OWNER’S CUPの開幕戦が、7月12日（土）、13日（日）の2日間にわたり、静岡県富士スピードウェイで全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦のサポートレースとして開催された。シリーズは本大会を皮切りに、全国の主要6サーキットで8大会が開催される。今回は、J-WAVEのナビゲーターでありHondaワンメイクレースにインテグラやシビックで活躍したピストン西沢選手や女性ドライバー4名を含む15名が参加。半分以上のドライバーが四輪レース初参加と、気軽な入門カテゴリーを標榜するこのレースならではの顔ぶれとなった。走行前にはオフィシャルブリーフィングが行われ、主催者より公式予選および決勝レースに関する注意事項や、気軽なレースといえどもレースの危険性、互いのコミュニケーションの重要性が改めて説明された。そして、ワンメイクレース事務局より「いろんなN-ONEオーナーがサーキットに集い、時間を忘れてレースに夢中になれる。そんな週末を楽しみにしてまた集まる。そういうレースをみんなで作り上げましょう。」と挨拶があり、参加者を代表してピストン西沢選手より「みなさん頑張って走って、楽しいレース、楽しい週末にしましょう」との言葉を頂いた。この言葉に、緊張していた参加者の方々から拍手が起こり、初レースに緊張していた参加者の表情にも笑顔が戻った。

■公式予選　天候：くもり　路面：ドライ
曇り空の下16時より公式予選が開始された。
序盤から#813ピストン西沢、#88檜山 知樹、#74北嶋 優一、#111野島 詳久らが集団を形成し、スリップストリームを使ったアタックが始まった。まずリーダーボードのトップに立ったのは#111野島。しかし、どの車も本番までの絶対的な練習量が少ないため、予選の攻め方も暗中模索状態が続くが、それでも周回を重ねるごとに徐々にタイムが縮まっていく。そして最終ラップ、上位陣は続々と自己ベストタイムを更新する中、#74北嶋が2分37秒006を叩き出して記念すべきポールポジション第一号を獲得。2番手には2分37秒365をマークした#88檜山、3番手には#813ピストン西沢がつけて記念すべき1回目の予選は終了した。なお、女性ドライバーでN-ONE OWNER’S CUPを盛り上げるN-ONE ガールズを務める#666高橋 純子は、大健闘の6番手のポジションを獲得した。