「初めて走るサーキットだったので優勝は難しいと思っていました。でも昨日の2本の練習走行でトップタイムを出すことができたので何とかなるかなと思ったのですが、予選は風が強くて上手くスリップを使った人が良いタイムを出していましたね。私は速い人の後ろに付くことができず、ひとりでアタックしました。決勝は未経験のウエットコンディションで、トップに立ってからはしばらくの間後ろを引き離すことができたのですが、次第に岩間さんが迫ってきて苦しいレースになりました。岩間さんはニュータイヤを履いていたので雨では速く、2回並ばれました。トップを守りきるのは難しいかなと思ったのですが、なんとか接触することもなく優勝できました。これで前回のSUGOの鬱憤を晴らすことができました。」
《2位 #38岩間 浩一選手のコメント》
「予選も雨だと思ってニュータイヤを使ったのですが、予選はまさかのドライで4番手に沈んでしまいました。決勝もドライかなと思っていたら、フォーメーションラップ中に雨が降り出して助けられました。ちょっとギャンブルでした。あと1周あったら抜けたかもしれませんね。」
《3位 #74小野 貴史選手のコメント》
「決勝では車がはねてペースを上げることができませんでした。ドライであれば車がはねても前に進むことができるのですが、ウエットだとタイヤがグリップしないので加速することができませんでした。この車でのウエット経験がなかったので上手に車をコントロールできなかったです。これで私のN-ONEレースは終了しました。元々1レースだけの予定だったのが、諸事情で2レースに参加しました。予選でポールを取れたのはそこそこの腕があったのかな?と思いました。今後はタイムを縮められない人たちに少しでもアドバイスして、レースの楽しさを味わっていただければ嬉しいです。」
Pos. | Car No. |
Driver | Car Name |
Lap | Total Time |
Gap | Ave. Km/h |
Best Time |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 78 | 岸野 治男 | IDI雄建アルファN-ONE | 7 | 19'36.802 | - | 99.349 | 2'46.754 | |||
2 | 38 | 岩間 浩一 | HCM☆SUPER☆N-ONE | 7 | 19'38.041 | 1.239 | 99.244 | 2'46.434 | |||
3 | 74 | 小野 貴史 | SPMレイハートμ N-ONE | 7 | 19'40.767 | 3.965 | 99.015 | 2'47.092 | |||
4 | 88 | 檜山 知樹 | やはたSPMレイハートN-ONE | 7 | 19'45.595 | 8.793 | 98.612 | 2'47.003 | |||
5 | 12 | 福川 光一郎 | DXL★☆バルボリンN-ONE | 7 | 19'53.086 | 16.284 | 97.993 | 2'48.859 | |||
6 | 15 | 相間 政博 | 相間自動車還暦オヤジN-ONE | 7 | 20'04.848 | 28.048 | 97.036 | 2'50.191 | |||
7 | 24 | 久保 憲彦 | 福岡県ホンダカーズN-ONE | 7 | 20'53.922 | 59.120 | 94.596 | 2'54.678 | |||
8 | 111 | 柳田 夢 | ホンダ デザイン N-ONE | 7 | 20'54.077 | 1'17.275 | 93.227 | 2'56.381 | |||
9 | 666 | 高橋 純子 | N-ONE♥N-ONEガールズ | 7 | 20'57.735 | 1'20.933 | 92.956 | 2'56.989 | |||
10 | 345 | 梶村 和以 | N-ONE★HG広報室 | 7 | 21'59.348 | 2'22.546 | 88.615 | 3'03.628 | |||
***** 以上完走 (4Laps) ***** |
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- | 18 | 野崎 達也 | N-ONE Modulo | 未出走 | - | - | - | - |
ファステストラップ:38 岩間 浩一 / HCM☆SUPER☆N-ONE 2'46.434(5/7) 101.100km/h
10時55分にフォーメーションラップが開始されるとコース上には大粒の雨が降り始める。スターティンググリッドに整列したのは予選で車を壊し、リタイヤとなった1台を除く10台。気温15℃、台風の影響による強風と横殴りの雨の中、7周のレースが開始された。
絶妙のスタートを見せたのは#74小野 貴史。その背後には#78岸野 治男がピタリと付いて1コーナーに消えて行く。
早くもオープニングラップでトップ集団を形成するのは5台に絞られる。#74小野を先頭に#78岸野、#88檜山 知樹、#38岩間 浩一、#12福川 光一郎の順でメインストレートを通過。
2周目に入ると#78岸野が#74小野を捕らえてトップに浮上。その後方では#38岩間が#88檜山を抜いて3番手にポジションを上げる。ペースの上がらない#74小野は3周目の2コーナーで#38岩間と#88檜山に並ばれ、続く3コーナーで2台に抜かれ4番手までポジションを下げてしまう。
2番手に浮上した#38岩間は、雨のレースに一か八かの勝負を賭け予選からニュータイヤを導入。その作戦が見事に的中し、5周目にはファステストラップを叩き出して#78岸野を猛追する。
しかし、レースをリードする#78岸野は何度か#38岩間に並ばれる場面があったものの、最後までトップの座を死守し、7周を走り切って3勝目を飾った。
一方、一時は4番手までポジションを落とした#74小野であったが、終盤に#88檜山をパスし、3番手でチェッカーを受けた。