決勝レース 4月20日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
予選から3時間半のインターバルを空けて13時25分より決勝レースのスタート進行が始まった。
気温は20度まで上がったものの肌寒い風が吹くコンディションの中、49台のマシンがフォーメーションラップを終えてグリッドに着くと、ファイブユニットのレッドシグナルがブラックアウトして6周のレースが開始された。
好スタートを決めたポールポジションの#200西郷は先頭で1コーナーに入っていく。これに#390坂井と#76楠井がつづく。しかし、#200西郷は2コーナーでアウト側にラインを外すと、すかさず#390坂井がインから#200西郷をオーバーテイクしてトップに躍り出る。トップに立った#390坂井だが今度は#200西郷、さらに#76楠井からテール・トゥ・ノーズでプレッシャーを掛けられる。その後方の中盤グループではいたるところで2台並んで走行するシーンが見られたが、舞台が西コースへ移ると徐々に隊列が整い始める。オープニングラップのオーダーは、#390坂井を先頭に#200西郷、#76楠井、#724中西、#38岩間、#74小野の順でコントロールラインを通過。
レースが中盤に入ると先頭集団は上位6台に絞られる。さらにその後方では#909野田弘樹、#1小林天翔、#36阿久津敏寿の3台による7番手争いが繰り広げられる。
レースはこのまま最終ラップにもつれ込むが、#390坂井は最後まで集中力を切らすこと無く、終始3分6秒から7秒台の安定したラップタイムで走り切って第2戦鈴鹿を制した。2位にはオープニングラップでのミスが悔やまれる#200西郷、3位には#76楠井、以下#724中西、#38岩間、#74小野が入賞した。そして激しい7番手争いは、ファイナルラップに#909野田と#1小林を抜いた#36阿久津が制した。
《優勝 #390坂井拓斗選手のコメント》
「緊張感のあるレースでした。バトルは最初の1回だけでしたが、ワンミスで逆転するような展開でした。西郷選手とは意識し合いながらのクリーンなレースができて良かったと思います。西郷選手とは走行ラインが微妙に違うので、タイムを出す区間も違いため、付いたり離れたりという状態を繰り返しました。西郷選手はヘアピンの進入から出口が速く、スプーンカーブも綺麗な走りをするので、セクター3で追いつかれないように気をつけました。逆に自分はセクター1が得意なので頑張りました」
《2位 #200西郷倫規選手のコメント》
「スタートは良かったのですが、2コーナーで曲がらなくて坂井選手にインを突かれてしまいました。その後は坂井選手と同じペースで走ることができたのですが、並ぶことはできませんでした」
《3位 #76楠井義則選手のコメント》
「疲れました。1周目の2コーナーからS字の進入で西郷選手に並ぼうと思えば並ぶことができたのですが、並んでしまうと2台ともコースアウトしてしまうので無理はしませんでした」