決勝レース 6月26日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
予選から約4時間のインターバルでスタート進行が始まった。曇り空にもかかわらず気温が30℃まで上昇する蒸し暑いコンディションの中、13時30分よりフォーメーションラップが開始された。44台が1周の隊列走行を終えて正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウト。8周のレースがスタートした。ここで抜群のスタートを見せたのが2番手スタートの#36阿久津。1コーナー手前で先頭に立ってホールショットを奪う。一方、スタートで出遅れた#444カルロス本田は、#55塚原を抑え2番手のポジションで1コーナーへ入っていく。#36阿久津はセクター1で後続を1秒以上引き離して独走体制を築き始める。オープニングラップ終了時点でのオーダーは#36阿久津を先頭に#444カルロス本田、#55塚原、#34和田、#75松本、#473 OYAJIがつづく。レース序盤から繰り広げられる#444カルロス本田、#55塚原、#34和田による激しい2番手争いを尻目に、#36阿久津は落ち着いた走りで徐々に後続との差を広げていく。#36阿久津は直近の筑波大会とSUGO大会ではフロントローからスタートしたものの上位入賞を果たすことができず悔しい思いをしたが、このレースでは終始安定した走りで8周を走り切り、3年ぶりの優勝を飾った。2位には#444カルロス本田、3位には#55塚原、以下#34和田、#75松本、#473 OYAJIがつづいた。
《優勝 #36 阿久津敏寿選手 のコメント》
「スタートが決まりましたね。JG3独特のブレーキ特性でどうしてもスタートの時にワンテンポ遅れてしまう傾向があったのですが、何とかそこを克服することができました。カルロスさんのスタートも決して悪くはなかったと思うのですが、上手く横に並ぶことができました。カルロスさんはプロなので安心してインを差して前に出ることができました。その後バックミラーを見ると競り合っていたので、逃げ切るしかないなと思いました。レース前半はタイヤを調整していたのですが、カルロスさんが迫ってきたので残り3周はきつかったです。でも逃げ切ることができて良かったです。レースは何が起こるか分かりませんし、暑さでボーッとすることもあるので、バックストレートのブレーキは気をつけて、立ち上がり重視で最後までタイヤを持たせる走りをしました。優勝は3年ぶりで、最後に優勝したのもこのサーキットだと思います。やっと今年初めての表彰台に上がることができました。このタイヤも他社に引けを取らないようになってきました。今回はみんながトラブルも無くゴールできたと思います。今年は入賞者も変わっているので面白いと思います。この後のレースもトップグループがフェアなレースができれば良いなと思います」
《2位 #444 カルロス本田選手 のコメント》
「N-ONEレースであの位置からスタートしてゴールできたというのも一つの収穫だと思います。周りの人たちも本当に綺麗なレースをして、楽しかったです。後ろの塚原さんはストレートが速かったので本来は先に行かせるべきだったかもしれませんが、お互いに綺麗なレースができたので良かったと思います。暑さについては耐久レースで慣れているので大丈夫でした。次戦も頑張りたいと思います」
《3位 #55 塚原啓之選手 のコメント》
「今回はクリーンなレースを心掛けていました。周りの方は上手な方ばかりでスタートからとても良いバトルができました。ここは抜きにくいコースなのでプレッシャーを与えることぐらいしかできなかったのですが、カルロスさんと楽しいレースができました。次は表彰台の真ん中を目指して頑張ります」