決勝レース 7月30日(土) 天候:くもり 路面:ドライ
台風5号の進路は大きく西へそれたもののサーキット上空は雲に覆われ、気温25.0度、湿度89%という状況。12時55分になるとスタート進行が始まりマシンがグリッドにつき始めると霧雨が降り出してくる。コース上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップ開始。1周の隊列走行を終え、全車が正規グリッドに着くとレッドシグナルがブラックアウトして7周の決勝レースがスタートした。ここでスタートダッシュを決め、ホールショットを奪ったのは#55塚原。後方には#234本田、#38岩間、#4下司、#12福川がつづき、4番手からスタートした#3 GAMISANが6番手で1コーナーへ消えていく。2番手の#234本田は#55塚原を猛追するが、日立Astemoコーナー出口でアウト側のグリーンに飛び出し、そのままコースへ戻ったが、次の左100Rコーナーでアウト側へ膨らみ、出口で#38岩間と接触し、順位を大きく落としてしまう。この混乱で#4下司は2番手に浮上。#38岩間はマシンにダメージを負ったもののそのまま3番手の順位はキープする。1周目終了時点での順位は#55塚原を先頭に#4下司、#38岩間、#12福川、#15塚原、#36阿久津敏寿。2周目に入ると1コーナーで提示されていたダブルイエローの影響で先頭集団の差が縮まってしまうが、#55塚原はイエロー区間を通過するとペースを上げて2番手以下を引き離していく。レースが中盤になると雨も上がり、薄日が差し始め、路面はほぼドライ状態になってくる。#55塚原は終始安定した走りで7周を走りきり、嬉しい初ポールポジションからの初優勝を飾った。2位には#4下司、3位は#38岩間が入り、以下#12福川、#15塚原、#36阿久津の順でチェッカーを受け、レースは終了した。
《優勝 #55 塚原啓之選手 のコメント》
「緊張しながらレースに臨みました。まずまずのスタートだったのですが、後ろの人がミスしたおかげでアドバンテージを作ることができました。その後は緊張がとれて後ろを見ながら走ることができました。レース中は後ろで下司さんと岩間さんがやり合ってくれたので差を広げることができました。1周目は路面が濡れていたのでスピンしないように気をつけて走りました。レース中にイエロー区間で差を詰められる場面もありましたが、後続車より私の方が少しペースが速かったので勝つことができたのだと思います。参戦4年目にして初ポールで初優勝を飾ることができて最高の気分です」
《2位 #4 下司翔太選手 のコメント》
「レース4年目で初のシングルフィニッシュ、初の表彰台ですのでとても嬉しいです。レース中は岩間さんのプレッシャーとの戦いでした。何とか順位を死守できて良かったのですが、岩間さんとの格の違いを感じました。ここは地元なので練習する機会が多く、安定した走りができるようになったので、それが良かったのだと思います。雨の中でも走りましたので自信はありました。これでHonda Cars 北九州としては地元のオートポリスで3戦連続の表彰台に上がることができました」
《3位 #38 岩間浩一選手 のコメント》
「雨が降るのか降らないのか分からない状況で、タイヤとダンパーのセッティングをどっちにするのか悩みました。でもレースが始まってしまえば、最初のゴタゴタはありましたけれど上手いこといけたと思います。下司さんとはお互い速いポイントが違うので危ないシーンもありました。スタート直後の234号車との接触で右後ろのフェンダーがタイヤと当たってしまい、左コーナーがまともに曲がれない状態になってしまったので、右の後ろが沈まないようなラインを走りました。後ろの福川さんもフェアな走りをしてくれたので良かったです」