メインレース決勝 6月9日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
上空には分厚い雲が広がる筑波サーキット。気温30.0℃、湿度47%というコンディションの中、13時25分より決勝レースのスタート進行が開始された。グリッド上での選手紹介が終わると、フォーメーションラップ開始。一周の隊列走行が終わり、30台が正規グリッドに着くと後方でグリーンフラッグが振られ、レッドシグナルがブラックアウトして15周の決勝レースがスタート。ここでポールポジションの#31櫻井がスタートダッシュを決めてホールショットを奪う。一方もう一人のフロントロースタートの#550中島は、1コーナーでインを空けた隙に#788神林に抜かれ、さらに#21川福にも並ばれてしまう。#550中島と#21川福は並走状態で第1ヘアピンからダンロップコーナーへ向かう。そして第2ヘアピンで#21川福がインから#550中島をパスしてポジションを上げる。オープニングラップが終了した時点での順位は#31櫻井を先頭に#788神林、#21川福、#550中島、#5塚原、#155雲類鷲がつづく。#31櫻井は何とか逃げ切りたいところだが#788神林も必死に食らいつく。しかし、周回を重ねる毎にこの2台の差が徐々に広がっていく。レースが折り返しとなる8周目終了時点では#31櫻井と#788神林の差が0.9秒まで広がり、逆に#788神林と#21川福の差が縮まってくる。残り周回数が少なくなると#21川福は#788神林の背後に迫り、14周目の第2ヘアピンで#21川福が#788神林の前に出る。スタートから安定したペースでトップを走る#31櫻井は、見事ポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾った。2位は#21川福、3位には#788神林、以下#550中島、#5塚原、#83飯田が入った。
《優勝 #31 櫻井 颯一郎 選手のコメント》
「長いことやってきて、やっと勝ててホッとしています。残り周回数が分からなかったので予選アタックのつもりで、早く終わってくれないかな、と思いながら走っていました。レース中はミスをしないように走りました。だいぶ精神的にきましたね。今回は全てのセッションがトップだったので、初優勝としては上出来だったと思います。チームの皆さんのおかげです。感謝しています」
《2位 #21 川福 健太 選手のコメント》
「レースは楽しめました。抜くのが難しい筑波サーキットで4番グリッドからのスタートはきついと思っていたのですが、スタートで順位をあげ、レース中にも1台抜くことができました。3年前の筑波では横に並ぶことはできても最後まで抜くことができず悔しい思いをしたので今回は嬉しいです。相手がきつくて自分に余裕がある所を探し、抜くときは何回もフェイントをかけず勝負を賭けるときはズバッといこうと思っていました」
《3位 #788 神林 健太 選手のコメント》
「レースが長く感じました。2位のまま逃げ切りたかったのですが、ずっと川福さんに追いかけられて怖かったですね。表彰台に上がるのが夢だったので、それが実現できて嬉しいです。Honda Sports Driving Programからレースを始めて、やっとここまできました。さらに上を目指して頑張ります」