メインレース決勝リザルト 10月13日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
フューチャーズレース終了から約1時間のインターバルを空けて9時55分よりスタート進行が始まった。気温22.6℃、湿度60%というコンディションの中で選手紹介が行われ、フォーメーションラップが開始された。54台が1周の隊列走行を終え、全車が正規グリッドに整列すると、レッドシグナルがブラックアウト。7周のレースがスタートした。ポールポジションの#38岩間は右側にラインに寄せ、先頭で1コーナーへ飛び込んでホールショットを決める。その背後には#990吉田がつけ、さらにその後方では#200一之瀬、#5高橋、#1阿久津の3台が横一列に並んで1コーナーを立ち上がっていく。つづくコカ・コーラコーナーで#1阿久津が前に出てポジションを3番手に上げる。オープニングラップ終了時点での順位は、先頭の#38岩間につづいて#990吉田、#1阿久津、#5高橋、#13小林、#200一之瀬がつける。2周目に入るとトップ争いは激しくなり、#38岩間の背後には#990吉田がテール・トゥ・ノーズでつける。しかし、この周のダンロップコーナーでアクシデントが発生し、セーフティーカーが導入されてしまう。この間にコース上ではストップ車両を移動させ、コースがクリアになるとセーフティーカーがピットロードに入り、残り3周でレース再開。#38岩間は後ろとの間隔をコントロールして1コーナーへ進入。その後方では#1阿久津が#990吉田に並びかけるが前に出ることはできない。そして上位の順位が変わらないままレースは最終ラップに突入。#38岩間の後ろで虎視眈々と抜くチャンスを窺っていた#990吉田は、パナソニックコーナーで勝負を賭ける。#38岩間がインを空けたところに飛び込み、2台が並んだ状態でコーナーを立ち上がっていく。しかし、立ち上がりスピードが速いのはアウト側の#38岩間の方で、そのまま#990吉田を抑え切ってトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで今期2勝目を飾った。2位は#990吉田、3位には#1阿久津、以下#5高橋、#13小林、#710岡村英莉が入った。
《優勝 #38 岩間 浩一 選手のコメント》
「前回のもてぎは結構イージードライブできたのですが、今回はダンパーのセットを変えたりしたので最後まで乗り慣れることができませんでした。レース途中でSCが出たのはラッキーでした。自分が速い部分と吉田選手が速い部分がはっきりしていたので、自分が速いところでマージンを稼いで、遅いところは安全に走りました。苦しいレースでしたけど、フェアなレースができたので楽しかったです」
《2位 #990 吉田 祐太 選手のコメント》
「クルマの調子は良かったのですが、タイヤの特性で後半タレる傾向にあったので、ついて行くのが精一杯でした。岩間さんとは得意なところと不得意なところがはっきりしていたので、それが凄く面白かったです。最終ラップに仕掛けてみたのですが、一歩届きませんでした。今年の第2戦の富士大会も2位だったので、また2位という感じにはなるのですが、富士は得意だということを見せることができて良かったです。レース中のSCは自分にとっては良くなかったですね。自分のクルマはストレートスピードが伸びなくて、後ろの阿久津さんが速かったので、SC解除の時に抜かれる心配がありました。楽しかったです」
《3位 #1 阿久津 敏寿 選手のコメント》
「スタートをしくじりました。でも1コーナーでイン側が空いていたので入り、3台並ぶように立ち上がってコカ・コーラコーナーで前に出ることができました。前には追いつけるのですが、抜くことはできませんでした。SCが入ってペースが落ちたのですが、後半はタイヤがきつかったですね。リアを溝有りのタイヤにしたのでアンダーが出てしまいました。あと1周あったら危なかったです。オープニングラップにタイヤを使い過ぎたのが最後に影響しました。でもコカ・コーラコーナーで前に出なければチャンスは無いと思っていました」