決勝レース 10月15日(日)
天候:雨 / 路面:ウェット
公式予選終了から約3時間半のインターバルを空けて12時45分よりスタート進行が始まった。雨は一向に止む気配はなく、気温14.8℃、湿度83%というコンディションの中、グリッド上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始された。1周の隊列走行を終えて43台が正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウト。8周の決勝レースがスタートした。ポールスタートの#333水橋は、スタートダッシュを決め、ラインを右側に寄せながら後方を牽制してホールショットを奪う。その背後には#770林がつけ、その後方では好スタートをみせた#7渡辺が#111野島をパスして3番手に順位を上げる。さらにその後方では5番手スタートの#31中澤が1コーナ―で#155巻幡に先行を許したが、SPインでアウト側から抜き返して5番手に順位を戻す。オープニングラップ終了時点での順位は#333水橋を先頭に#770林、#7渡辺、#111野島、#31中澤、#155巻幡がつづく。2周目に入ると#7渡辺、#111野島、#31中澤の3台が激しい3番手争いを展開する。#31中澤はバックストレッチで#111野島をパスして4番手に浮上すると3周目の1コーナーでインから#7渡辺を抜き去り3番手にポジションを上げる。#31中澤はさらにペースを上げ、4周目にはファステストラップとなる2分14秒105をマークしてトップ2を追い上げる。レースが6周目に入ると#31中澤はその差が7秒近くあった#770林の背後まで迫り、最終コーナー立ちあがりで#770林のスリップにつくとコントロールライン手前で前に出て2位にポジションを上げる。7周目にはバックマーカーが現れ、#333水橋はこれを抜くのに手こずり、背後には#31中澤が迫ってくる。そして最終ラップ、#333水橋の前には大量のバックマーカーが現れ、背後にはテール・トゥ・ノーズで#31中澤がつけ、少しのミスで順位が変わる状況となる。そしてトップ争いの2台は並んだ状態でチェッカーを受けるが、#333水橋が0.141秒早くコントロールラインを通過し、初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。2位は#31中澤、3位には#770林、以下#7渡辺、#155巻幡、#111野島の順でフィニッシュした。
《優勝 #333 水橋隆史選手のコメント》
「今日は朝から雨で怖いなと思っていました。予選はトップタイムだったのですが、軽くクラッシュして真っ直ぐ走らない状態になってしまい、TSUKAHARA RACINGの皆さんや高木さんに修理を手伝っていただいて修復できたのが、優勝という結果に繋がったのだと思います。皆さんに感謝しています。レース序盤はリードを広げることができて安心したのですが、後半は周回遅れがでてきて、今まで周回遅れを抜いたことがなかったので抜くのに手間取ってしまい、後ろに追いつかれてしまいました。でも最後は守り切れたので良かったと思います」
《2位 #31 中澤卓也選手のコメント》
「楽しかったですね。土曜日の専有は晴れで、決勝日は雨で、どちらも楽しめたのがすごく良かったです。土曜日はドライにようやく慣れてきて、でも明日は雨かと思っていたのですけど、雨だからこそのレースの面白さもありました。すごく楽しいレースでした。レース中のバトルは必死すぎてあまり覚えていませんが、コーナーは自分の方が速いのが分かっていたので、落ち着いていけば追いつけるんじゃないかなと思っていました。最後は周回遅れが絡んできて、何か別の難しい要素もありましたけど、最終コーナーで僅差のバトルができるというのはドライバーとしても面白かったです。チェッカーを受けた時は悔しかったですけど、これがレースだなって感じですよね」
《3位 #770 林飛翔選手のコメント》
「雨で非常に難しいコンディションでした。正直怖かったです。中澤さんは走り方が違ったので勉強になりました。フロントローからのスタートは初めての経験だったので見える景色が全然違いました。中澤さんは素直に速いの一言でした。悔しいという気持ちもありましたが、今後の勉強のためについていこうと思いました。表彰台から見た景色は最高でした。次の目標は優勝です」