決勝レース 4月3日(日) 天候:くもり / 路面:ドライ
決勝レースは公式予選が終了した約2時間後の11時15分に行われた。
フォーメーションラップを終え、13台がスターティンググリッドに整列すると1コーナーでは霧雨が降り始める。落ち着いたスタートを見せた#74小野はトップをキープしたまま1コーナーに進入。2番手には#336吉田、3番手には#75松本がつけるが、そのアウト側には#390坂井が並びかける。オープニングラップから激しいトップ争いを展開する#74小野と#336吉田の2台は第1ヘアピンで軽い接触をするが、両者、クリーンなバトルを展開。一方3番手争いも熾烈で、コークスクリューを#75松本と#390坂井が並んだ状態で下っていく。1周目を終了し、上位陣は#74小野を先頭に#336吉田、#75松本、#390坂井、#88檜山 知樹、#34小川 貴大の順でメインストレートを通過。
2周目に入ると霧雨も上がり、上位陣は等間隔の隊列になっていく。トップを快走する#74小野は中盤以降も落ち着いた走りを見せ、5周目にはファステストラップとなる2分38秒906をマークして#336吉田を抑え切り、念願のポール・トゥ・ウインを飾った。2番手には#336吉田、3番手に#75松本、4番手に#390坂井が続き、5番手にはN-ONEレース2戦目の#34小川がベテラン#88檜山と#76北島優一とのバトルを制して入賞した。
《優勝 #74 小野 貴史選手のコメント》
「オートポリス5回目にしてようやく優勝することができてホッとしています。スタートは上手くいったのですが、ちょっと大事にいきすぎた分後ろの吉田選手に接近され、ヘアピンまできつかったです。レース中は後ろを気にしながら走りました。吉田選手の速いところ遅いところは分かっていました。後半のセクターは自分の方が速いので思い切って走り、間隔を空けることができました。一週間前に足回りを変えていただいたので何としても結果を出したかったのですが、コースレコードとポール・トゥ・ウインという最高の結果を出すことができて嬉しいです」
《2位 #336 吉田 綜一郎選手のコメント》
「オートポリスは今回がはじめてで、昨日はタイムアタックもせず、マシンセッティングとコースに慣れることに集中しました。予選を走っているときにセッティングが合っていることが分かり、これはいけるかもしれないと思ったのですが、やっぱり小野さんは速くてポールは獲れませんでした。決勝レースは、前を攻めなければならないのに後ろからも接近されてタイムが安定せず大変でした」
《3位 #75 松本 恭典選手のコメント》
「楽しかったです。1周目は坂井選手に横に並ばれ苦しかったです。またしても若者に負けてしまいました」