決勝レース 4月23日(土) 天候:くもり / 路面:ドライ
決勝レースは16時35分より開始された。スタート進行が始まる頃には分厚い雲が空を覆い、冷たい風が吹き始める。フォーメーションラップを終え、45台がスターティンググリッドに整列するとファイブユニットのレッドシグナルが消灯。
ホールショットを奪ったのはポールシッターの#336吉田。その背後には#390 坂井、#74小野がつける。東コースでは激しいつばぜり合いを繰り広げた集団も西コースへ消えて行く頃には長い一列縦隊になっていく。先頭の#336吉田がメインストレートに帰ってくると1周目が終了。2番手には#390 坂井、3番手には#74小野、以下#550藤井 智大、#1岩間 浩一、#75松本 恭典らがつづく。
2周目に入るとトップ争いは#336吉田、#390 坂井、#74小野の3台に絞られてくる。#390 坂井はトップを狙うべくブレーキングポイントを遅らせて#336吉田に襲いかかる。3周目にはこのレースのベストラップを叩き出すハイペースでプレシャーをかけるが#336吉田の前に出ることはできない。
レースが折り返しを迎えると雨が降り出し、コースはウエットコンディションに変わる。トップ争いの3台は滑りやすい路面に気を遣いながらもバトルの激しさは変わらない。この難しいコンディションの中、#336吉田は終始冷静な走りを最後までキープして#390 坂井を押さえきり、見事ポール・トゥ・ウインを飾る。一方#390 坂井は後半#74小野の厳しいプレッシャーを受けるが、これを最後までかわして2番手でチェッカーフラッグを受ける。3番手には#74小野、4番手#550藤井、5番手#1岩間が続き、6番手には予選8番手からスタートした#75松本 恭典が入賞した。
また、今回は人気グループTUBEのドラマー松本 玲二が参戦。ぶっつけ本番の予選だったが11番手につけ、レースでは1周目にひとつポジションを上げる走りを見せたが、2周目に痛恨の操作ミスをしてしまい結局17番手でフィニッシュという結果に終わった。
《優勝 #336 吉田 綜一郎選手のコメント》
「レース前半はペースも良くて、これは後ろを離せるかなと思っていました。でも後半になると雨が降り始めてしまい、アンダーが出て苦しい走りになりました。後ろの2台のプレッシャーがきつくて厳しいレースでした。抜かれることはないと思いましたが、ペースが乱れてしまいました」
《2位 #390 坂井 拓斗選手のコメント》
「めちゃくちゃ怖かったです。途中でコンディションが変わってしまったので探り探りの状態でした。吉田選手の動きを見ながらブレーキを遅らせたりして差を詰めたのですが、抜くまでには至りませんでした。後ろから小野選手がプレッシャーをかけてきて怖かったのですが、フェアな走りだったので安心してレースができました」
《3位 #74 小野 貴史選手のコメント》
「疲れました。途中で雨が降ってきたのでみんなが探り探りの走りになってしまったようですね。無理な走りで当たってしまうケースは避けなければならないですし、抜くまでには至りませんでした。前で坂井選手が吉田選手にアタックしていたので、ミスしたらチャンスだと思っていたのですが、坂井選手はミスしませんでしたね。彼は優勝を経験したのでレベルが一段上がったようですね」