レースレポート

決勝レース 5月15日（日） 天候：晴れ / 路面：ドライ

爽やかな五月晴れの空の下、気温16℃という絶好のレースコンディションの中、9時30分よりフォーメーションラップが開始された。 24台がコースを1周してスターティンググリッドに着くとレッドシグナルが消え、全車が一斉にグリッドを離れる。ポールポジションの#336吉田は、#36阿久津を従え1コーナーへ入って行く。その後方では#101松本が抜群のスタートを決め、1コーナーの進入で#119森下のインを刺して3番手に浮上。トップのポジションをキープした#336吉田は、1周目からハイペースで#36阿久津との差を広げて行く。オープニングラップのオーダーは#336吉田を先頭に#36阿久津、#101松本、#119森下、#60谷田部、#127小林の順。
レース前に「序盤から後方を引き離したい」と語っていた#336吉田は、作戦通り#36阿久津との差を広げ、終始落ち着いた走りで8周を走り切り、ポール・トゥ・ウインで今シーズン2連勝を飾った。そして2番手の#36阿久津は、終盤にバックマーカーを抜くのに手間取ったものの2位でチェッカーを受けた。
一方、#101松本と#119森下の3番手争いはレース中盤まで熾烈なバトルが行われていたが、4周目のヘアピンカーブで#119森下が#101松本をパスして3番手に浮上。抜かれた#101松本は、その後の周回で単独コースアウトをしてしまい、大きく順位を落としてしまう。その後方では6番手を走行していた#127小林が#60谷田部をパスして4番手にポジションを上げる。
#119森下は3番手のポジションを守り切ってフィニッシュしたが、レース終了後の公式車両検査において車両に違反行為が見つかり、「2016 N-ONE OWNER'S CUP 特別規則 3・7」違反により競技結果に対し30秒加算のペナルティが科せられてしまった。これにより3位には#127小林が繰り上がり、以下#34小川 貴大、#111野島 詳久、#60谷田部という結果になった。

※特別規則3・7の内容
3・7 エンブレム、ネーミングプレート 当初のままに保持されていなければならない。

《優勝 #336 吉田 綜一郎選手のコメント》
「今回はいつもと違って最初から自分の走りができました。スタートでは阿久津さんに追いつかれ、一瞬これは引き離せないのかなと思いました。レース中はなるべくミラーを見ないで走りに集中しました。前回とは違って落ち着いてレースができました」

《2位 #36 阿久津 敏寿選手のコメント》
「難しかったです。前と離れていってしまうんですよね。気負いからオーバースピードになってしまい、タイヤをこじるからタイムも出なくなってしまいました。吉田選手についていこうとするとブレーキが遅れてしまい、焦りが出てしまいました。昨日のような走りができなかったです。2周目からはもう無理だと思いました。周回遅れの車を抜くときにタイミングが合わず、後ろから接近されてしまいました。でも久々に表彰台に上れたし、楽しかったです」

《3位 #127 小林 天翔選手のコメント》
「今回は新しいパーツを導入したのですが、まだセットアップができていなかったのですが、それでも上位でバトルができました。もっと詰めればさらに上位にいけると思います。今回はサポートしていただいているスポンサーの方がいらしていたので、3位に入れて良かったです。次はタナボタではなく、実力で表彰台に上ります」