レースレポート

決勝レース 7月31日（日） 天候：晴れ / 路面：ドライ

サーキット上空は晴れているものの周辺には雷雲が発生し、いつ雨が降り出してもおかしくない状況の中でフォーメーションラップが13時30分より開始された。グリッドに24台のマシンが整列すると5ユニットのレッドシグナルが消えて8周のレースがスタートした。
ポールポジションの#336吉田は#74小野を牽制するようにラインを変え、先頭で1コーナーへ進入。これに#76楠井、#75松本らが続く。その後方では5番手#66高橋のイン側に#36阿久津が並びかけるがこれを何とか抑えて1コーナーを立ち上がっていく。しかし、この周回で#66高橋は#36阿久津に抜かれ6番手にポジションを落としてしまう。トップを行く#336吉田は序盤からペースを上げ、2周目にはこのレースのベストラップとなる2分13秒707をマークして2番手以下を引き離しにかかる。#74小野も必死に食らいつくが#336吉田との差は縮まらない。後方の3番手争いは#76楠井と#75松本のチームメイト同士の激しいバトルが繰り広げられる。
トップの#336吉田はレース終盤になってもペースは変わらず、周回を重ねる毎に#74小野との差を広げる見事な走りを見せ、今期4回目のポール・トゥ・ウインを飾った。2位には#74小野、3位には#76楠井、以下#75松本、#36阿久津、#550藤井 智大の順でチェッカーフラッグを受けた。

《優勝 #336 吉田 綜一郎選手のコメント》
「前回の様にまたバトルになると思っていたのですが、スタートで後ろを引き離すことができたので落ち着いてレースをすることができました。今回は木曜日からずっとセッティングに悩んでいて、色々なことを試していたのですが、最後の最後にそれが成果になったのだと思います。今年こそは絶対にチャンピオンの座を誰にも渡したくないです」

《2位 #74 小野 貴史選手のコメント》
「完敗です。今日は何としても優勝したかったのですが残念です。私を表彰台に上がれるドライバーに育ててくれた師匠とも言える方が先月亡くなられたので恩返しの意味でも勝ちたかったです。このサーキットで育てられたので、9月の岡山大会では絶対に優勝したいと思います。さすがに地元で3連敗はできませんから」

《3位 #76 楠井 義則選手のコメント》
「何もできませんでした。岡山では前回に引き続き連続表彰台だったのですが、優勝するには前の2台も強いし、後ろも手強いので難しいですね」