レースレポート

決勝レース 11月5日（土） 天候：晴れ / 路面：ドライ

12時55分になるとフォーメーションラップが開始され、40台がコースを1周してグリッドに整列するとレッドシグナルが消灯して7周のレースがスタートした。
ここで、抜群の加速を見せたのが2番グリッドの#34小川。1コーナー手前で#390坂井をインから抜き去りホールショットを決める。しかし、その後方でアクシデントが発生。1コーナーで#101松本が後続車に追突され、コース上で横転。コース上にあるマシン撤去のため赤旗が提示され、レースは一時中断となる。
12分後にコースはクリアになり、レースはセーフティーカースタートで開始された。セーフティーカーの後方には101号車を除く39台が予選順位に従って1列で追従し、コースを1周。そしてセーフティーカーがピットロードに入り、レースが再開された。コントロールラインを通過するまでは追い越し禁止ということで、全車が一列縦隊のままで1コーナーに消えていく。先頭の#390坂井は#34小川と#336吉田を従えて1コーナーを立ち上がり、残り5周のバトルが始まった。#390坂井の後方では#34小川と#336吉田が激しい2番手争いが繰り広げられる。#336吉田がプリウスコーナーで#34小川に並び掛け、最終コーナーまで並走するがオーバーテイクにはいたらない。
その後、レース終盤までトップを独走する#390坂井は、2番手争いの2台に1秒以上の差を付けてこのままフィニッシュかと思われたが、最終ラップのプリウスコーナーで車の挙動が乱れ、立ち上がりが遅い。最終コーナーで#34小川が#390坂井のインにつき、立ち上がりで接触してしまう。#390坂井はコントロールを失いコースアウト。トップに浮上した#34小川はそのままチェッカーを受ける。2位には#336吉田、以下#127小林、#551藤井の順でチェッカーを受けた。しかし、#34小川はレース後に「#390坂井との接触が他車への衝突行為にあたる」ということで、競技結果に30秒加算のペナルティーの裁定が下り、結果は15位にダウン。これにより正式結果は、優勝#336吉田、2位#127小林、3位#551藤井となった。

《優勝 #336 吉田 綜一郎選手のコメント》
「スタートから危ないシーンがあったのでレース中はクルマをぶつけることは無いように気をつけて走りました。どこかで小川選手を抜くチャンスはあると思っていました。最後の最終コーナーまで諦めないで走行したことが結果に結びつきました」

《2位 #127 小林 天翔選手のコメント》
「レースが荒れてしまったのは残念でした。今シーズンは3位表彰台が2回あったのですが、２回とも繰り上げだったので表彰台には上れず、今回やっと表彰台に上ることができました。今日はスポンサーの方もお見えになっていたので良いところを観ていただけて嬉しいです。最初の接触が無ければ吉田選手とも対等に戦えていたので、この借りは最終戦で返します。もてぎは地元ですし」

《3位 #551 藤井 智大選手のコメント》
「今回はタナボタだったのですが、前回の鈴鹿では最終ラップに抜かれて表彰台に上がれなかったので、このような形でも嬉しいです。予選から周りの方々に手伝っていただき、上位からスタートすることができました。苦しいレースでしたけど何とか表彰台に上がれて良かったです」