決勝レース 4月2日(日) 天候:雪 / 路面:ウェット
公式予選終了から約2時間のインターバルを挟んで11時35分よりスタート進行が開始された。フォーメーションラップ後、各車がスターティンググリッドに整列し、スタートシグナルのブラックアウトと共に7周のレースがスタートした。
霧雨が降る中、ポールポジションの#74 小野は落ち着いたスタートを見せ、トップをキープしたまま1コーナーに進入。以下#88 檜山、#76 北嶋、#38 岩間 浩一、#75 松本 恭典、#724中西 正峰の順でこれに続く。#38 岩間は2コーナーで#76 北嶋をパスするも、10コーナーで再び#76 北嶋に抜き返されるなど、1周目から激しいバトルが展開された。
2周目に入ると7番手を走行していた#223 原間 七生がジェットコースターストレートの先の11コーナーでコースアウト。赤旗が掲示され、レースは中断された。
17分後にコースクリアとなりセーフティカーの先導でレースが再開された。一旦は回復傾向にあった天候も、レースが再開されると同時に悪化。それまで降っていた雨が季節はずれの雪へと変わっていく。
セーフティカーはコースを1周し、ピットロードに戻った。先頭の#7 4小野は上手くダッシュをみせ一旦は後続車を引き離すものの、滑りやすい路面のため思うようにペースが上がらない。
周回が進むにつれ天候はさらに悪化し、クルマから巻き上げられる水煙も次第に大きくなっていく。
6周目、3番手を走行中の#76 北嶋が痛恨のスピンを喫し、5番手まで順位を落とす。これにより上位陣は#7 4小野、#88 檜山、#75 松本、#38 岩間の4人に絞られた。ファイナルラップに入ると先頭の#74 小野と2番手の#88 檜山との差が徐々に広がっていき、結局、#74 小野が最後まで首位の座を譲ることなく、今期2度目のポールトゥウインを飾った。2位には#88 檜山、3位には#75 松本、4位には#38 岩間が入り、続く5位には予選10番手から大きく順位を上げた#39 真弓 徳浩が入った。
《優勝 #74 小野 貴史選手のコメント》
「大変なレースでした。最初、少しして路面が乾き始めてタイムがでたので『よし!檜山選手を引き離した!』と思ったところで赤旗が出てもう1回やり直しになってしまいました。再スタート後は後続を一気に引き離して独走したかったのですが、雨が降り始めて後ろの檜山選手が速くて抑えるのが大変でした。
最初、天候も晴れると読んでいましたが、まさか雨が降って、その後雪になって、もう少しでスピンしてしまいそうでしたが何とか優勝できて良かったです。」
《2位 #88 檜山 知樹選手のコメント》
「オートポリスは結構好きなコースなんです。小野選手に何とかしてついて行こうと思っていましたが、スタートでは離されてしんどかったですね。再スタート後は雨が降り始めて、路面が滑るのでヒヤヒヤものでしたが、何とかついて行けました。」
《3位 #75 松本 恭典選手のコメント》
「岩間選手とのベテラン同士の戦いが楽しめて良かったです。後はできればまたチームで1、2、3といきたかったんですが、北嶋選手がスピンしてしまったし、檜山選手も頑張っていたので、しょうがないですかね。まあ、とにかく無事に走りきれて良かったです。」