レースレポート

RACE REPORT

Round.10 07.30 Sun 十勝スピードウェイ

決勝レース 7月30日(日) 天候:晴れ / 路面:ドライ

公式予選から約2時間のインターバルで決勝レースが行われた。
日差しが強く汗ばむ陽気になるが、日陰の気温は22度というコンディションの中、11時10分よりレースが開始された。決勝グリッドには予選のアクシデントでリタイヤした1台を除く26台が整列。1周のフォーメーションラップの後、全車が正規グリッドに付くとシグナルに5秒前が提示されレッドライト消灯と共に9周のレースが開始された。
ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの#123 小山。後方では3番グリッドの#36 阿久津が絶妙のスタートを見せ、1コーナー手前で#66 高橋をパスして2番手に浮上。さらに#390 坂井も1コーナーで#66 高橋のイン側に並び、サイド・バイ・サイドで2コーナーへ向かう。この2台の激しいバトルは6コーナーで決着が付き、#390 坂井がインから#66 高橋を抜いて3番手に浮上。4番手まで後退した#66 高橋は#69 寺地と#127 小林 天翔に挟まれる形で最終コーナーに進入。立ち上がりでは#127 小林が集団の先頭に立ち、これに#69 寺地が続き、#66 高橋は6番手まで順位を落としてしまう。
オープニングラップの順位は、#123 小山を先頭に#36 阿久津、#390 坂井、#127 小林、#69 寺地、#66 高橋が続く。先頭の#123 小山は、2周目にベストラップの1分56秒575をマークして独走体制を築き、一度もトップの座を譲ること無く終始安定した走りを見せ、念願の初優勝を見事ポール・トゥ・ウインで飾った。2位には#36 阿久津。#390 坂井は1周目の#66 高橋とのバトルでタイヤを消耗してしまい、後半に追い上げを見せたが#36 阿久津には一歩届かず3位でフィニッシュ。4位には#127 小林、5位には最終ラップにひとつ順位を上げた#66 高橋、6位には#69 寺地という結果となった。

《優勝 #123 小山 美姫選手のコメント》
「スタートは良かったのでとくにひやりとはしませんでした。後ろでやり合っているのが見えたので落ちついて走りました。
1コーナーを立ち上がったところでバックミラーを見たら後続車が近づいてきそうだったのですが、3コーナーまでに差を付けることができて、そこからは自分のペースで行こうと思いました。4周目あたりからタイヤがたれてくるだろうと思っていたので、前半は普通に走り、その後はタイヤを使わないように温存しながら丁寧に走ることを心掛けました。ラップタイムもずっと56秒台をキープしました。
温存した状態で56秒台だったので、最終ラップにタイムを出す走りをしました。最終コーナーまでは良い感じだったのですが、ストレートで嬉しくて蛇行したのでベストタイムを更新することはできませんでした。全体的にタイムも良かったので安定したレース展開だったと思います。レース中に欲が出てもっとタイムを出したいと思いましたが、これは予選ではないと思い直し、56秒台をキープすることに集中しました」

《2位 #36 阿久津 敏寿選手のコメント》
「スタートが完璧でした。あそこまで上手くいくとは思いませんでした。思っていたよりスピードが伸びました。小山選手には付いて行くのがやっとでした。
バックミラーを見たら坂井選手がやり合っていたので、その分離れましたね。このコースはあまり車が左右に振られないのでタイヤのたれはそれほどなく、なるべくハンドルをこじらずに前へ走らせるようにしました。予選の時はリヤを流す走りだったのですが、レースでは違う走りをしました。でも残り2周は坂井選手に追い上げられてしまったのでタイヤをこじってしまいました。十勝でこのような成績を残すことができて良かったです」

《3位 #390 坂井 拓斗選手のコメント》
「小山さんと阿久津さんが速くて完敗でした。スタートが上手く決められたので高橋選手の横に並ぶことができたのですが、サイド・バイ・サイドでの状態が長く続いたので、その時にタイヤを使いすぎてしまいました。高橋選手の前に出たときには既に阿久津さんとの差は開いてしまいました。阿久津さんはタイヤが厳しいはずなのですが、自分がバトルをしている時にタイヤを温存させてしまいました」

決勝リザルト

WEATHER : Fine COURSE : Dry 十勝スピードウェイ:3.406km

Pos. No. Driver Team/Car Time Delay Ave.km/h Best
1 123 小山 美姫 チームホンダマガジンN-ONE 17 ’40.416 - 104.063 1 ’56.575
2 36 阿久津 敏寿 DLヌヴォラーリ★N-ONE 17 ’45.573 5.157 103.559 1 ’57.258
3 390 坂井 拓斗 HCM☆T&T☆N-ONE 17 ’46.431 6.015 103.476 1 ’56.853
4 127 小林 天翔 MLヌヴォラーリETN-ONE 17 ’53.441 13.025 102.800 1 ’57.275
5 66 高橋 純子 GO&FUN HTRN-ONE 17 ’54.110 13.694 102.736 1 ’57.393
6 69 寺地 晃正 MLヌヴォラーリ69N-ONE 17 ’54.915 14.499 102.659 1 ’57.252
7 881 秋山 ゆうこ AUTO TECHNIC JYOSHI RACING 18 ’02.100 21.684 101.978 1 ’57.880
8 38 岩間 浩一 HCM☆SUPER☆N-ONE 18 ’02.542 22.126 101.936 1 ’58.085
9 39 真弓 徳浩 HCM☆USERS☆N-ONE 18 ’03.694 23.278 101.828 1 ’57.889
10 12 福川 光一郎 阪九Fカーズ北九州µN-ONE 18 ’05.257 24.841 101.681 1 ’58.415
11 105 箕浦 雄二 HCM☆with☆N-ONEこ 18 ’05.691 25.275 101.641 1 ’58.426
12 31 奥津 智貴 ワコーズWM高岸N-ONE 18 ’06.444 26.028 101.570 1 ’58.396
13 15 松本 拓也 N-ONE Modulo 18 ’08.909 28.493 101.340 1 ’58.507
14 58 水野 稔也 ∞オリョクルµでちN-ONE 18 ’10.715 30.299 101.172 1 ’58.776
15 380 榎本 航 HCM☆W&M☆N-ONE 18 ’13.808 33.392 100.886 1 ’59.341
16 76 吉見 重則 SPMレイハートµ●N-ONE 18 ’14.077 33.661 100.861 1 ’59.520
17 19 恩塚 一将 BRP★BDTP N-ONE 18 ’21.164 40.748 100.212 2 ’00.176
18 50 大輪 良徳 TMG☆DXL☆N-ONE 18 ’21.820 41.404 100.153 2 ’00.151
19 57 新田 泉 新千歳モーターランドN-ONE 18 ’22.947 42.531 100.050 2 ’00.052
20 324 野口 牧人 324 N-ONE 18 ’23.373 42.957 100.012 2 ’00.202
21 48 関口 美弘 DXL速心TiR☆N-ONE 18 ’32.449 52.033 99.196 2 ’01.226
22 54 峯川 尚 HTC N-ONE 18 ’33.292 52.876 99.121 2 ’01.117
23 221 前嶋 丈浩 クリオ富士安心号N-ONE 18 ’38.788 58.372 98.634 2 ’01.980
24 34 九谷田 定彦 YHアウティスタN-ONE 18 ’49.312 1 ’08.896 97.715 2 ’02.240
25 164 黒田 知弘 N-ONE Modulo X 18 ’53.926 1 ’13.510 97.317 2 ’03.725
26 222 植松 洋樹 クリオ富士自立号N-ONE 18 ’54.210 1 ’13.794 97.293 2 ’02.947
---- 以上 規定周回数完走: ----

開始時刻:11:10:00
参加台数27台 出走台数26台 完走台数26台
Fastest Lap No.123 小山 美姫 / チームホンダマガジンN-ONE 1’56.575 (2/9) 105.178km/h