レースレポート

RACE REPORT

耐久レース 12.02 Sat ツインリンクもてぎ

決勝レース 12月2日(土) 天候:晴れ / 路面:ドライ

金曜日の曇り空から一転して爽やかな青空となったツインリンクもてぎ。マイナス1度まで下がった気温もスタート進行が始まる頃には徐々に上がってくる。
6時30分からスタート前チェックとスタート車両に給油が始まった。決勝レースを走る車両は予選終了後にガソリンを全て抜いたため、スタート前にパドックのガソリンスタンドで10リットルのガソリンが給油される。
昨夜の雨の影響でコース上にはところどころにウエット部分が残る難しいコンディションの中、8時00分にフォーメーションラップが開始された。1周の隊列走行の後、40台のマシンが正規グリッドに付くと8時7分52秒にレッドライトがブラックアウト。4時間先のゴールを目指して全車がグリッドを離れた。
ポールポジションの76号車の松本 恭典が真っ先に1コーナーへ進入。その後方では15号車の松本 拓也が36号車の小林 天翔を抜いて2番手に浮上。さらにその後方には67号車の安井 亮平、77号車の清水 和夫、101号車(TUBEカーズ鳥取N-ONE)の松本玲二が続く。
オープニングラップのオーダーはトップ76号車の松本 恭典、2番手に15号車の松本 拓也、3番手に36号車の小林 天翔、以下101号車の松本 玲二、66号車の谷川 俊、273号車の大津 弘樹の順。4番手、5番手にいた67号車の安井 亮平と77号車の清水 和夫は早々と1周目にピットインしてガソリン給油する作戦を選択する。この周回に同じ作戦を採用したのは他に5台おり、レース序盤から順位はめまぐるしく変わっていく。
20番手からスタートした909号車(テルル・N-ONE)の長島 哲太が10周目にトップに浮上し、ドライバーが秋吉 弘亮、野田 弘樹に変わってもトップ争いを続ける。秋吉が55周目にトップに立つと2番手以降に1周の差をつけるハイペースで後続を引き離しにかかったが、終了間際の65周目にV字コーナーで痛恨のガス欠となり、マシンを止めてしまう。
これでトップに躍り出たのは66号車の吉田 綜一郎。2番手には67号車の中川 亮がつけ、トップとの差を徐々に縮める。67周目にはそれまで2分50秒前後のラップタイムで走行していた66号車のペースが2分59秒台まで落ちると、15秒あった67号車との差が一気に8秒まで縮まってしまう。68周目に入るとこの2台の差は2秒まで縮まるが、69周目にこの2台の間にバックマーカーが入り、勝負は最終ラップにもつれ込む。スタートから4時間が経過し、フィニッシュラインではチェッカーフラッグが用意される。
このまま逃げ切りたい66号車の吉田 綜一郎は最後の力を振り絞り、再びタイムを2分48秒台まで戻して70周を走りきり、トップでチェッカーを受けて優勝を飾った。2位には最後の追い上げも一歩届かず0.9秒差でチェッカーを受けた67号車の中川 亮、3位でフィニッシュしたのは600号車の久保 凛太郎、以下38号車の坂井 拓斗、100号車の西郷 倫規、60号車(TACスピードプロN-ONE)の奥谷 匠がつづいた。

《優勝チーム 66号車 GO&FUN HTRN-ONE 吉田 綜一郎選手のコメント》
「1年ぶりに優勝することができました。それも初めてのN-ONE耐久で優勝できて嬉しいです。この優勝はチーム全員で計算して立てた作戦がぴたりと当たった結果だと思います。ガソリンも最後に使い切り、素晴らしい作戦だったと思います。僕はCドライバーだったので、高橋さんと谷川さんが頑張ってくれました。チーム全員の力で優勝することができました。ラスト5周は燃料ランプも全て消えてしまったのでペースを上げることができませんでした。67号車に詰め寄られた時は、逃げたいけどペースは上げられず、でもポジションは守らなくてはならない状態でした。最後はガス欠症状が出始めるような状況でした。アクセルと回転が合わない感じでした。最終ラップは後ろの集団がごちゃごちゃしていたので、これを上手く利用すればペースを落としても逃げ切れると思いました」

《2位入賞チーム 67号車 BS YAMATO N-ONE 中川 亮選手のコメント》
「はじめてのN-ONE耐久ということだったので、周りの皆さんの出方が分からないという状況と絶妙なレギュレーションの中で、やれる範囲でテストをして戦略を立てました。今日はその戦略どおりのレースができました。その結果が2位というポジションだったのだと思います。66号車にはコンマ9秒で届かなかったのですが、予定どおり我々のレースができてよかったと思います。もしレース中にセーフティーカーが出ても実走行時間、自分たちの燃料の状態、ポジション、ラップタイムなどを調整する戦略を準備していました」

《3位入賞チーム 600号車 N-ONE with B 久保 凛太郎選手のコメント》
「三人とも昨日初めてN-ONEに乗りました。最初は右も左も分からない状態だったのですが、燃費や作戦など色々な人に助けていただいて勝ち得た3位だと思います。これはいいレースだと思います」


決勝リザルト

WEATHER : Fine COURSE : Dry ツインリンクもてぎ:4.801m

Pos. No. Team TotalTime Delay Gap Best Lap
1 66 GO&FUN HTRN-ONE 4:01’20.639 70Laps - 2’47.206 62/70
2 67 BS YAMATO N-ONE 4:01’21.547 0.908 0.908 2’48.063 70/70
3 600 N-ONE with B 4:02’42.933 1’22.294 1’21.386 2’48.553 58/70
4 38 HCM☆SUPER☆N-ONE 4:01’27.125 1Lap 1Lap 2’48.706 69/69
5 100 東京中央世田谷100N-ONE 4:01’28.815 1Lap 1.69 2’49.572 61/69
6 60 TACスピードプロN-ONE 4:03’43.517 1Lap 2’14.702 2’57.800 26/69
7 34 N-ONE・YH/ADVAN 4:03’49.265 1Lap 5.748 2’48.870 67/69
8 20 ホンダカーズ北九州☆N-ONE 4:04’40.061 1Lap 50.796 2’48.070 60/69
9 17 デイトナ・リアルN-ONE 4:01’23.457 2Laps 1Lap 2’47.952 12/68
10 123 チームホンダマガジンN-ONE 4:02’18.844 2Laps 55.387 2’46.040 61/68
11 76 SPMレイハートµ●N-ONE 4:02’42.643 2Laps 23.799 2’47.071 60/68
12 57 NCMLアディダスN-ONE 4:02’46.592 2Laps 3.949 2’51.020 68/68
13 77 NOCM★N-ONE/四号機 4:03’07.555 2Laps 20.963 2’47.413 3/68
14 31 ワコーズWM高岸N-ONE 4:03’29.340 2Laps 21.785 2’52.117 37/68
15 690 BSホンダデザインN-ONE 4:03’43.335 2Laps 13.995 2’49.473 63/68
16 55 CG N-ONE 4:03’48.351 2Laps 5.016 2’50.120 66/68
17 39 HCM☆USERS☆N-ONE 4:04’13.719 2Laps 25.368 2’50.431 67/68
18 101 TUBEカーズ鳥取N-ONE 4:02’08.937 3Laps 1Lap 2’47.280 31/67
19 64 チームDUNLOP N-ONE 4:02’22.701 3Laps 13.764 2’47.627 37/67
20 3 Cars東京都N-ONE 4:02’34.496 3Laps 11.795 2’49.092 46/67
21 273 ホンダレーシング N-ONE 4:02’44.833 3Laps 10.337 2’46.294 7/67
22 164 N-ONE ModuloX 4:02’47.023 3Laps 2.19 2’47.974 30/67
23 190 BRP★側Ten N-ONE 4:02’56.429 3Laps 9.406 2’47.434 62/67
24 78 C茨城N-ONEサーキットの狼 4:03’03.203 3Laps 6.774 2’48.902 64/67
25 15 N-ONE Modulo 若手 4:03’21.163 3Laps 17.96 2’47.214 2/67
26 525 25Racing N-ONE 4:04’10.576 3Laps 49.413 2’52.124 16/67
27 222 ホンダクリオ富士N-ONE 4:02’46.132 4Laps 1Lap 2’53.435 32/66
28 27 HC野崎隠れ納豆部☆N-ONE 4:03’18.964 4Laps 32.832 3’01.024 21/66
29 756 M50☆N-ONE 4:01’40.228 5Laps 1Lap 2’51.369 58/65
30 58 転ぶも懲りないmnsN-ONE 4:03’03.683 5Laps 1’23.455 2’46.206 63/65
31 89 ケンウッドモデューロN-ONE 4:03’06.049 5Laps 2.366 2’48.216 56/65
32 272 ホンダレーシング N-ONE 4:02’37.111 6Laps 1Lap 2’46.426 37/64
33 345 N-ONE Tech.PR 4:03’22.639 6Laps 45.528 2’49.440 6/64
34 83 461 N-ONE 4:02’46.442 7Laps 1Lap 2’51.619 63/63
35 881 ATJR☆UKc総務N-ONE 4:03’20.904 7Laps 34.462 2’49.374 4/63
36 36 DLヌヴォラーリN-ONE 4:03’35.919 7Laps 15.015 2’45.482 49/63
37 999 C栃尾チームジジイN-ONE 4:03’19.823 11Laps 4Laps 2’48.043 44/59
---- 以下フィニッシュライン不通過 ----
38 550 N-ONE HGJ-S 2nd 3:56’00.039 4Laps - 2’51.619 53/66
39 551 N-ONE HGJ-S 1st 3:53’12.499 5Laps 1Lap 2’50.294 53/65
40 909 テルル・N-ONE 3:41’24.269 6Laps 1Lap 2’47.315 56/64
---- 以上 規定周回数完走 ----

開始時刻:08:07’52   終了時刻:12:09’12
BEST TIME No.36 DLヌヴォラーリN-ONE 2’45.482 (49/63) 104.45km/h
規定周回数 49

PENALTY:No.78
ツインリンクもてぎ四輪一般競技規則 第40条~5)①違反(バックギア使用)により、訓戒の罰則を課した。
[ 裁定時刻 9:30 ]

PENALTY:No.551 
国際モータースポーツ競技規則付H項 2.4.5.1 b)違反(黄旗区間での追い越し) により、ドライビングスルーペナルティを課した。
[ 裁定時刻 11:34 ]