決勝レース 3月11日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
予選終了から約4時間のインターバルで決勝レースのスタート進行が始まった。
曇り空の影響で午後になっても気温は9度までしか上がらず、真冬のようなコンディションの中で、13時50分よりフォーメーションラップが始まった。
38台のマシンが再びグリッドにつくとシグナルがオールレッドからブラックアウト。7周の決勝レースがスタートした。落ち着いたスタートでホールショットを奪ったのは#36阿久津。これに#127小林、#38岩間、#200西郷がつづく。その後方では6番グリッドの#58水野が好スタートを見せ1コーナーで#69寺地をパスして5番手に順位を上げる。#58水野は次の3コーナーで#69寺地にインを刺されるが何とか5番手の位置をキープして4コーナーを立ち上がる。一方#69寺地は4コーナーの立ち上がりで#76吉見重則に並ばれ5コーナーで先行を許してしまうが、この先のS字で#76吉見を抜き去り再び6番手に順位を戻す。オープニングラップをトップで戻ってきたのは#36阿久津。その後方には#127小林、#38岩間、#200西郷らがぴたりとつける。
3周目に入ると3位争いを展開している#38岩間、#200西郷のバトルが激しくなり、この影響で2番手#127小林と3番手#38岩間との差が開き始める。
終盤に入ると優勝争いは#36阿久津と#127小林の2台に絞られてくる。この争いに動きがあったのは6周目のヘアピンカーブで、#36阿久津の後方で虎視眈々と仕掛けるチャンスを覗っていた#127小林はV字コーナーで一気に差を詰めると、次のヘアピンカーブで#36阿久津をインから抜き去り念願のトップに浮上する。最終ラップはトップ4台が僅差の等間隔で1列になるが、#127小林はこのまま逃げ切って今期1勝目を挙げる。2位にはチームメイトの#36阿久津、3位は#38岩間、4位には#200西郷。そして5位には最終ラップの1コーナーで#58水野をパスした#69寺地が入賞した。
《優勝 #127小林天翔選手のコメント》
「序盤は後ろの岩間さんのペースが速くて、とにかく前にいる阿久津さんについていく走りをしました。レースが進むにつれ岩間さんは西郷さんとバトルをしていたので次第に離れていくのがわかりました。あとはタイヤをどれだけ温存できるのか考えました。事前にレースのシミュレーションをしていなかったので、4周目から5周目でどの位グリップが変わるのか分かりませんでした。ペースセーブを心掛けて走行していたら、阿久津さんのペースが上がらず、だんだんコーナーのインに付けなくなってくるのが分かりました。阿久津さんはヘアピンの立ち上がりが速く、自分は手前のV字コーナーが速いので、抜くポイントはヘアピン進入だと思い勝負に出ました。レース中は阿久津さん、岩間さんの両ベテランに挟まれてプレッシャーを感じました。初めてのタイヤでしかも阿久津さんと1-2フィニッシュできて嬉しいです」
《2位 #36阿久津敏寿選手のコメント》
「今日も熱い走りができました。凄く楽しかったです。後ろで岩間さんと西郷さんが競り合っていたので、逃げ切ろうと思ったのですが、タイヤが予選よりグリップしなかったのでペースが上がりませんでした。ハンドルをこじりすぎてしまったようです。チームメイトと同じタイヤで1-2フィニッシュできたのが何より嬉しいです。岩間さんと上位で競い合えて楽しかったです」
《3位 #38岩間浩一選手のコメント》
「久しぶりに3番手というポジションからのスタートで、後ろに西郷さんがいたのでプレッシャーが厳しいだろうと思っていたのですが、予想通りのレース展開になりました。西郷さんはストレートが速いので苦労しました。でも無理に仕掛けてくることも無く、フェアなレースができたと思います。久しぶりの表彰台だったのでとても嬉しいです。第1戦の岡山に引き続き楽しいレースができました」