決勝レース 4月21日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
気温22度、路面温度40度、夏のような強い日差しが降り注ぐ中、13時40分よりフォーメーションラップが開始された。1周の隊列走行を終え、49台がグリッドに着くとスタートシグナルがブラックアウトし、6周のレースがスタートした。ポールポジションから好スタートを見せた#74小野は走行ラインを変えること無く先頭で1コーナーへ入って行く。2番手には#127小林、3番手には#76楠井がつづく。スタートからハイペースの#74小野は2番手以下を引き離して西コースへ消えて行く。しかし、S字コーナーでアクシデントが発生したためにセーフティカーが導入され、全てのコースポストではイエローフラッグが提示される。1周目を終了した時点での順位は#74小野を先頭に#127小林、#97松本、#23島田、#76楠井、#36阿久津がつづく。2周終了時点でセーフティカーがピットに入りレースが再開される。先頭の#74小野から4番手の#23島田までは等間隔でメインストレートを通過するが、5番手の#76楠井がシケイン手前辺りからペースが上がらず、コントロールライン付近では#76楠井の後方集団が団子状態になってしまう。#76楠井は走行ラインを右側に寄せ、後続車を先行させる。1コーナーでは#34石坂瑞基が#36阿久津をインから抜いて5番手に浮上。一方#74小野はリスタート後も安定した走りを見せ、3周目にはベストタイムとなる3分06秒198をマークする走りで最後まで2番手以下を寄せ付けず、今期1勝目を飾った。2位には#127小林、3位には#97松本、以下#23島田、#34石坂、#36阿久津の順でチェッカーフラッグを受けた。しかし、レース終了後に#97松本、#23島田、#210青木に対しSC活動中に追い越しを行ったこと、また#76楠井、#10中澤にはSC活動中に他車との接触があったという理由で競技結果に40秒加算のペナルティが科せられた。上位2台のペナルティにより#34石坂が3位に順位を繰り上げ、以下#36阿久津、#75松本恭典、#690椋本陵という結果となった。
《優勝 #74小野貴史選手のコメント》
「まさかのセーフティカーでした。スタートがうまくいって後ろを引き離そうとしたタイミングだったのでちょっと動揺しました。49台も走っていたのでセーフティカースタートが心配でした。どこからダッシュしたら良いのか、49台がトラブルなくスタートできるようにしなければいけないな、とか。でも何とかこの鈴鹿で勝てたので嬉しいです。今回からリヤウイングを付けたのも勝因のひとつかもしれません。セーフティカーが解除されて後ろを見たら4台しかいなかったので、また何か起きたのかと思いましたが、その後は淡々と走りました。小林選手もあまり攻めてくる様子もありませんでした。次のオートポリスも頑張らないと」
《2位 #127小林天翔選手のコメント》
「小野さんは速かったです。昨日の練習走行でタイヤの感触をつかむことができて今日の予選、決勝を迎えることができました。昨日はタイムが出ていなかったので少し不安だったのですが、阿久津さんにこのタイヤについて色々と教えてもらうことができたので、レースでこのタイヤを使い切ることができたのだと思います。でも予選でトップと0.7秒も離されてしまったのは今後の課題ですね。昨日から今日にかけてクルマのセッティング変えず、タイヤの使い方を考えました。昨日は6周のレースを前提に走りました。レース中のアクシデントは残念でしたけどセーフティカーが入っている間にタイヤを冷やすことができました。スタート直後のS字がぜんぜん曲がらなかったので、リセットすることができました。レース中は小野さんを全開で追いかけながら、でもコースアウトしないように気をつけました。今回は小野さんについて行けなかったので、最終戦までには攻略法を考えます」
《3位 #34石坂端基選手のコメント》
「レースウイークを通して、なかなか上位に食い込むことができなかったので、決勝結果だけみて3位という結果は嬉しいです。レースは荒れましたけど、その中で冷静に対処をしつつしっかり順位を上げることができたと思います。セーフティカーのリスタートの時に1コーナーで阿久津さんを抜くことができたのですが、そこからはなかなか引き離すことができませんでした。みなさん同じだと思うのですが、後半はタイヤが厳しくなり、その中でミスをしないで抑え切れたのは良かったと思います」