決勝レース 6月10日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
気温21.0度、路面温度25.3度、いつ雨が降り出してきてもおかしくない曇り空の下で決勝レースが行われた。筑波サーキットでは28台のマシンがスターティンググリッドにつくと、中盤より後方のマシンは最終コーナーに並ぶことになる。1周のフォーメーションラップを終え、全車がスターティンググリッドに着くとレッドシグナルが消灯。15周の決勝レースが開始された。ホールショットを奪ったのはポールシッターの#36阿久津。その後方には#5鈴木、#60谷田部、#69寺地がつづく。3番手スタートの#48関口は集団に飲み込まれるような形で順位を落とし、第1ヘアピンの入口では7番手まで下がってしまう。先頭の#36阿久津は1周目からペースを上げて#5鈴木を引き離しにかかる。オープニングラップ終了時の順位は、トップ#36阿久津の後方に0.9秒差で#5鈴木がつけ、少し間隔を空けて#60谷田部、#69寺地、#373清原、#101川福がつづく。コース距離が短く、抜きどころが少ないこのサーキットでは僅かなミスも許されない。#36阿久津は#5鈴木にインフィールドで差を詰められるが、第2ヘアピンの立ち上がりから最終コーナーで差を広げるという展開がつづく。中盤以降トップ争いは#36阿久津と#5鈴木の2台に絞られたが、#36阿久津は厳しい#5鈴木の追い上げを振り切り、ポール・トゥ・ウインで今期2勝目を飾った。2位には初参戦ながら大健闘の走りを見せた#5鈴木、3位には#60谷田部、以下#69寺地、#373清原、#101川福がつづいた。#273中尾は1周目に21番手までポジションを落としたが、2周目に一つ順位を上げ、202位でチェッカーを受けた。レースはドライコンディションで行われたが、表彰式が終わるとコース上には大粒の雨が降り出すという第7戦であった。
《優勝 #36 阿久津敏寿選手のコメント》
「やっとゴールできました。レースがとても長く感じました。レース中盤は鈴木選手に1コーナーからヘアピンまでで差を詰められて最終コーナーで離れる展開でした。鈴木選手はインにフェイントをかけてくるケースがあったのですが、自分のラインをキープして走りました。逃げ切ることができて良かったです。15周は長いですね。残りの周回数がなかなか減らないので、途中からサインボードを見るのを止めました。表彰式が終わってから雨が降ってきたので助かりました」
《2位 #5鈴木宏和選手のコメント》
「阿久津さんには追いつきませんでした。第2ヘアピンから最終コーナーで離されるパターンが続きました。この車には昨日初めて乗ったので、まあ仕方ないですかね」
《3位 #60谷田部辰彦選手のコメント》
「スタートの1コーナーでうまく3位に上がることができました。その後はトップの2台に追いつくことができないペースだったのですが、4位以下がバトルをしていたおかげで自分のペースで走ることができました。後半は左フロントのタイヤから振動がでて怖かったですが、何とか最後まで走ることができて良かったです」