決勝レース 6月17日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
気温22.1度、路面温度34.9度、日陰では肌寒く感じる曇り空の下、午後2時35分よりフォーメーションラップが開始された。45台が正規グリッドに整列すると、後方ではグリーンフラッグが降られ、シグナルがオールレッドからブラックアウト。ここで抜群のスタートを見せたのは2番グリッドの#76楠井。一方、ポールポジションからスタートの#551山元は動き出しが遅れ、後続車に先行を許してしまう。ホールショットを奪った#76楠井は#993谷川、#200西郷を引き連れて1コーナーに入っていく。その後方には4番手のポジションに#551山元、さらに#23島田、#724中西正峰、#75木下将太郞がつづく。#551山元はデグナーカーブの立ち上がりでマシンの挙動を乱し#23島田に先行を許すがスプーンカーブで#23島田をパスして4番手をキープする。オープニングラップを終えた時点での順位は、#76楠井を先頭に#993谷川、#200西郷、#551山元、#23島田、#724中西の順でコントロールラインを通過。テール・トゥ・ノーズで#76楠井を追いかける#993谷川は、2周目のシケイン入口で#200西郷にインを刺され、これを何とか抑えたものの立ち上がりで加速が鈍り、#76楠井との差が広がってしまう。ここからは#993谷川、#200西郷、#551山元、#23島田の4台での2番手争いが激しくなり、周回を重ねる毎にトップとの差が広がってしまう。#76楠井は4周目に自己ベストのラップタイムをマークし、後続の2位争いを尻目に独走体制を築いて6周を走りきり、念願の初優勝を飾った。一方激しい2番手争いは最終ラップまでつづいたが、#993谷川が#200西郷を抑えて2位でフィニッシュ。3位には#200西郷、以下#551山元、#23島田の順でチェッカーを受けた。そして参戦2レース目の#75木下は最終ラップの1コーナーで#724中西を抜き、嬉しい6位フィニッシュを飾った。
《優勝 #76楠井義則選手のコメント》
「スタートでトップに立つことができてラッキーでした。序盤の谷川選手の勢いは凄かったです。でもしばらくして後ろを見たら離れていました。レース中は早くチェッカーを出して欲しいと思いました。単独のレースで優勝したのは15年ぶりです」
《2位 #993谷川 駿選手のコメント》
「今回は勝ちたいレースだったので2位という結果は正直なところ悔しいです。でも楠井選手と良いバトルができましたし、後ろの西郷さんともクリーンな戦いができたと思います。悔しさは残りますが2位という結果には満足しています。楠井さんとの差が開いてしまったのは、シケインで後ろの2台がインに突っ込んできそうだったので、そこでアウトに寄ったら楠井さんとの差が開いてしまいました。トップ争いはそこがターニングポイントだったと思います。次のレースはまだ決まっていませんが、出場できれば優勝を狙っていきたいと思います」
《3位 #200西郷倫規選手のコメント》
「初めての鈴鹿で3位に入れたのは凄く嬉しいです。谷川選手とのバトルは、抜けそうで抜けませんでした。タイヤの違いだと思いますが、コーナーは谷川選手が速く、ストレートは自分の方が速かったです。後ろも気にしなければならなかったので、なかなか仕掛けることができませんでした」