決勝レース 7月8日（日）
天候：くもり / 路面：ドライ
気温27.7度、路面温度39.5度、湿度60％というコンディションの中、12時35分よりフォーメーションラップが開始された。37台のマシンが1周の隊列走行を終えてグリッドに着くと、シグナルがオールレッドからブラックアウト。7周のスプリントレースが開始された。ポールポジションの#200西郷はマシンを右側に寄せ、先頭で1コーナーに入って行く。その後方で好スタートを見せたのは予選4番手の#390坂井で、1コーナーの手前で#39真弓を右側から抜き去り2番手に順位を上げる。3番グリッドからスタートした#137若林は#390坂井に先行を許すが、#39真弓をパスして3番手のポジションに返り咲く。さらにその後方では#123小山が猛烈な追い上げを見せ、順位を上げてくる。オープニングラップの順位は、#200西郷を先頭に#390坂井、#137若林、#39真弓、#123小山、#690椋本がつづく。#123小山は2周目のコカコーラコーナーでアウトから#39真弓をかわして4番手に浮上すると、次の周にはアドバンコーナーでアウトから#137若林を抜き去り3番手までポジションを上げる。レースが終盤に入ると#200西郷と#390坂井トップ争いに#123小山が加わってくる。6周目のダンロップコーナー2つ目で#390坂井が#200西郷のイン側に入ると#390坂井の左側のタイヤが大きく浮き上がり片輪走行になってしまう。何とか転倒は逃れた#390坂井であったが#200西郷との差は広がってしまい、逆に#123小山との差が縮まり、レクサスコーナーで#123小山にイ2ンから抜かれて3番手に後退してしまう。しかし、最終コーナーをコンパクトに立ちあがった#390坂井はストレートで#123小山とミラートゥミラーのバトルのすえ1コーナーを制し再び2番手に順位を戻す。最終ラップに入ると#200西郷は激しい2番手争いでペースが上がらない2台との差を広げ、自身初のポール・トゥ・ウインで今期1勝目を飾った。一方、最後までもつれた2番手争いは#390坂井に軍配が上がり、3位には#123小山、以下#34石坂瑞基、#137若林、#551山元駿輔がチェッカーを受け7周のレースが終了した。ここまでのポイントリーダーである#36阿久津敏寿は23番手の位置からスタートし、12台を抜いて11位でフィニッシュした。
《優勝 #200西郷倫規選手のコメント》
「後ろからのプレッシャーがキツかったです。もう少し序盤で逃げられると思ったのですが、坂井選手が1コーナーで2番手まで上がってきていたので、逃げるのに精一杯でした。ダンロップコーナーで坂井選手と交錯した後に距離が離れました。ポールスタートで優勝したのは初めてなのでとても嬉しいです」
《2位 #390坂井拓斗選手のコメント》
「色々なことがあったレースでしたが、心から楽しむことができました。レース中に片輪走行のシーンもあって冷やっとしましたけど、頭の中は冷静で、上手く逆ハンを切れば立て直せるなと思いました。でも、後ろから小山選手が来ていたので、これは争っている場合ではないなと思いました。西郷選手と小山選手に挟まれている身としてはとても辛かったです。前にも行けない、後ろからは攻められる、タイヤを使いすぎてはいけない、などを考えて走っていました。小山選手とのバトルでは接触もありましたが、1コーナーの飛び込みなどスリリングで面白かったです。彼女とは因縁の対決なので、それを思い出しながら走っていました」
《3位 #123小山美姫選手のコメント》
「レース中にミッションにトラブルが出てしまい、パドルを使ってマニュアルで走らなければならない状況でした。終わりよければ全てよしなので、2位で終われれば満足だったかもしれません。このレースでできることは2位に入ることだったので悔しいです。このチームが大好きなんです。私が悔しそうにしているとスタッフの人たちは辛そうな顔をするんです。昨日も予選の後に励まされたので、決勝は1位で帰ってきたかったです。今年は出場した全てのレースで表彰台に上がっているので、今回も上がることができて良かったです。N-ONEは去年優勝しているので2連勝したかったのですが、私のミスで果たすことができませんでした。次は良いレースにしたいです」
