決勝レース 7月22日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
N-ONEの決勝レース前の別クラスの予選で、大量のオイル漏れトラブルが発生し、コース清掃に時間がかかり、約40分遅れでスタート進行が始まった。フォーメーションラップが開始したのは当初の予定よりも36分遅れの11時36分。20台がグリッドに整列すると、レッドシグナルがブラックアウト。9周のレースがスタートした。ポールポジションの#5安宅は落ち着いたスタートを見せ、インを締めるようにラインを右に寄せながら1コーナーへ進入し、ホールショットを決める。その後方では2番グリッドの#97松本がやや出遅れ、アウト側から#36阿久津に、イン側から#390坂井に抜かれ4番手までポジションを落として1コーナーへ進入する。しかし#97松本は3コーナーで#390坂井をアウトから抜き、最終コーナーではオイル処理のラインに乗って失速した#36阿久津もアウトから抜き去り2番手のポジションを奪い返す。その後方では4番手の#390坂井が8コーナーでインから#38岩間に抜かれるが立ち上がりで抜き返し4番手に順位を戻す。オープニングラップ終了時の順位は、#5安宅を先頭に#97松本、#36阿久津、#390坂井、#38岩間、#69寺地晃正がつづく。2周目のメインストレートで#390坂井は#36阿久津に並び、1コーナーでインからパスして3番手にポジションを上げる。しかし、4番手にポジション落とした#36阿久津は4周目のメインストレートで#390坂井を抜いて3番手に順位を戻す。トップを快走する#5安宅は中盤以降も安定した走りを見せ、N-ONE初レースを見事ポール・トゥ・ウインで飾った。2位には#97松本、3位には#36阿久津、以下#390坂井、#38岩間、#69寺地が入った。一方、6番グリッドからスタートした#758ピエールはオープニングラップに#69寺地に抜かれたものの、レース中盤まで#320金沢太景と7番手争いの激しいバトルを展開した。しかし5周目に#320金沢に先行を許し8位でフィニッシュとなった。
《優勝 #5安宅光徳選手のコメント》
「先行逃げ切りでそのままゴールさせていただきました。みなさん本当に強いです。このレースは楽しいですね。最初は軽自動車ということでなめていたのですが、すごく奥深いレースです。でも楽しく参加できるという意味では一番良いカテゴリーですね。熱く走って、事故無く帰ることが大切ですね。このような中で戦えたことはとても嬉しかったです。松本さんや阿久津さんのプッシュが凄かったので、バックミラーを見ない周はありませんでした」
《2位 #97松本拓也選手のコメント》
「スタート直後に坂井さん、阿久津さんとバトルをして順位を落としてしまったのですが、直ぐに2台を抜き返すことができて良かったです。このような結果を残すことができたのもチームメイトのおかげで、ドライバーがレースに集中できる環境を作ってくれました。北海道最高。北海道ハンパないって!」
《3位 #36阿久津敏寿選手のコメント》
「楽しいレースでした。スタート直後は前も後ろも詰まっていたので、どこへ逃げようか、どこから攻めようか悩みました。でも自分の走行ラインにオイル処理の跡があり、ものすごく滑る状況でした。前のクルマに付いて行くのが精一杯でした。でも、よくここまでクルマがまとまりました。3位という結果は中山コーチのおかげです。昨日、足回りが決まらなかったので相談しました。専有走行で一緒に走った後に『菅生の時みたいにクルマの向きが変わっていませんね』と言われ、解決の方法についてアドバイスをもらいました。そうしたら予選で1秒近くタイムを縮めることができました。決勝もすごく乗りやすく、最後までリズム良く走ることができました。中盤以降は坂井さんとバトルしているうちに前と離れてしまいました。レースは面白かったです。これぞレース、という感じでした」