決勝レース 3月10日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
決勝レースのスタート進行は予選から約3時間のインターバルを空けて開始された。ツインリンクもてぎの上空には雲があるものの気温は17℃まで上昇。定刻どおり13時10分よりコースインが始まった。
45台のマシンが1周のフォーメーションラップを終えてグリッドに着くと、ファイブユニットのレッドシグナルがブラックアウトして7周のレースがスタートする。
ポールポジションの#690椋本は落ち着いたスタートを見せ、先頭で1コーナーへ飛び込み、ホールショットを決める。その後方では#58水野が1コーナーで#48関口をアウトからパスして2番手に浮上。#190畑中も#48関口を3コーナーでインから抜き去り3番手にポジションを上げる。ポジションを上げた#58水野は#690椋本を攻め立て、90度コーナーでインから#690椋本を抜いて念願のトップに浮上する。
オープニングラップのオーダーは、#58水野を先頭に#690椋本、#190畑中、#48関口、#15塚原和臣、#724中西、#5熊谷、#878柿沼秀樹、#39真弓徳浩、#75木下将太郎の順でコントロールラインを通過していく。
トップを争う#58水野と#690椋本は、序盤からテール・トゥ・ノーズの激しいバトルを展開。#690椋本は2番手に順位を落としたが、それでも執拗に#58水野に食らいつき、3周目の4コーナー立ち上がりで#58水野を抜き去り、再びトップの座を奪い返す。今度は#690椋本が#58水野追われる展開になるが、#690椋本は最後までトップのポジションを守り切り、見事初優勝で開幕戦を制した。2位には#58水野、3位には#190畑中が入り、以下#724中西、#15塚原、#105箕浦雄二がチェッカーを受けた。
《優勝 #690椋本陵選手のコメント》
「優勝できて嬉しいです。一度抜かれたときは終わったと思いました。2位を走行していたときは、せっかく応援に来ていただいた方もいるので前を抜いて優勝しなければいけないと思いました。過去に松本恭典選手にインからズバッと抜かれたことがあったので、あれをやってみようと思いました。トップに立ってからは後ろが気になり、緊張してコーナーではらんだり、ミスが多かったので、落ち着いてレースをしなければいけないと思いました。レース中は、優勝しなければみんな冷たいだろうなとおもいました。これをきっかけに表彰台の常連になりたいです」
《2位 #586水野稔也選手のコメント》
「下馬評では自分が勝つのではという状況で、昨日の練習走行でもトップをとれたので、これはいけるな思っていました。今日の予選ではクリアラップが1回しか取れず、何とか6秒台のタイムを出すことができました。その後にタイムを縮めることができず3番グリッドになってしまいました。一番驚いたのは関口さんが2番グリッドを獲得したことで、自分が2番だと思っていたのが3番になってしまい、セカンドローからトップに出るのは難しいと思いました。でもスタートで抜いてトップを追いかけることができました。一度はトップに立つことができたのですが2位に下がってからは抜くチャンスをうかがい、何回か前が飛び出しかかった場面があったのですが、抜けるほどのミスはしませんでした。折角の優勝のチャンスを逃してしまいました」
《3位 #190畑中亮治選手のコメント》
「始めてセカンドローからスタートして心臓がバクバクで緊張しました。とにかく自分のポジションを守ることを優先に走りました。上手く3位に上がることができて、その後はポジションキープに務めました。前の2台がバトルをしているので追いついてバトルに加われそうになるのですが、抜くまでの技術はまだありませんでした。そうしているうちに後ろが追いついてきてしまい、気が休まらない緊張した7周のレースでした。練習でコツをつかんで調子が上がり、そのまま最後まで活かすことができて本当に良かったと思います」