決勝レース 7月14日(日)
天候:雨 / 路面:ウェット
前夜から降り続く雨で路面は完全にウェットコンディションの富士スピードウェイ。気温19.8度、路面温度22.3度という状況の中、9時50分よりスタート進行が始まった。
フォーメーションラップを終えた54台が正規グリッドに着くとレッドシグナルが消え、7周の決勝レースがスタートした。ポールポジションの#200西郷はスタートダッシュを決め、真っ先に1コーナーへ消えて行く。その後方では#38岩間が一瞬#75森本に先行を許すが、1コーナーの手前で2番手のポジションを奪い返す。さらにその後方では#998吉田が#390坂井をオーバーテイクして4番手に順位を上げる。そして先頭集団が100Rへさしかかると、3番手につけていた#75森本が痛恨のコースアウトで早くもトップ争いから離脱してしまう。オープニングラップを終えた時点での順位は#200西郷を先頭に#38岩間、#998吉田、#390坂井、#111野島、#690椋本がつづく。そして3周目に入ると#38岩間がコカ・コーラコーナーで#200西郷に迫り、立ち上がりでオーバーテイクしてトップに躍り出る。さらにこの先の100Rでは#998吉田がインから#200西郷をパスして2番手にポジションアップ。激しいウオータースクリーンの中、ダンロップコーナーで#390坂井が#200西郷を抜き去り3番手に浮上する。上位グループの順位は終盤まで膠着状態が続いたが6周目のコカ・コーラコーナーで#390坂井が#998吉田をインからパスして2番手に浮上。さらにトップを走るチームメイトの#38岩間を追いかける。
しかし、#38岩間は最後まで落ち着いた走りを見せ、#390坂井のプレッシャーを退けて今期2勝目を挙げた。2位には#390坂井、3位には#998吉田、以下#200西郷、#111野島、#690椋本が入った。
《優勝 #38岩間浩一選手のコメント》
「ちょっと辛かったですけど、菅生で西郷選手に負けたのでお返しができたかなと思います。オートポリス、岡山、菅生と雨がらみで、今回も雨だったのでそれが良かったと思います。雨しか勝ち目がないので。レース中、西郷選手はフェアでとても楽しいバトルができました。チーム1-3で終わるかなと思っていたのですが、拓斗君が頑張ってくれたおかげで1-2フィニッシュできて良かったです。残り3周ぐらいはバックミラーで後ろのバトルを見ていました」
《2位 #390坂井拓斗選手のコメント》
「めちゃめちゃ気持ち良かったですね。レース前はドキドキでした。スタートを失敗してホイールスピンしてしまい、吉田選手に抜かれて5番手になってしまったのですが、このまま様子を見ようと落ち着いて走りました。1周終わってみると前のペースが上がらなかったので、このコンディションならいけると思いました。吉田選手はクリーンでした。3、4周走ると、吉田選手の車はアンダーが強いのが分かりました。コーナーの進入のたびにブレーキランプが付いて苦しそうなのが分かり、相手のペースが落ちたら抜こうと思いました。吉田選手はバトルの時もワンレーン空けてくれて、お互いフェアで凄く気持ちの良いレースでした。
昨日のバーベキュー大会で西郷さんからレイン用のセッティングを聞き、それを今日試したらズバリ当たりました。西郷さんありがとうございました。今日は父の66回目の誕生日で、トロフィーと岩間店長との1-2フィニッシュをプレゼントすることができました」
《3位 #998吉田隆ノ介選手のコメント》
「雨という難しいコンディションの中、車のコントロールが難しかったのですが、やはりトップの人たちは上手かったですね。坂井さんはとてもフェアでした。接触することも無く、周りをよく見てお互いを配慮しながらのバトルでした。楽しいレースでした」