決勝レース 8月17日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
予選から3時間半のインターバルを空けて13時30分より決勝レースのスタート進行が開始された。
気温は35.5度まで上昇、路面温度は45.8度という状況の中、45台のマシンがフォーメーションラップを終えて正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウトして7周のレースがスタートした。
ポールポジションの#200西郷は後方を抑えるようにマシンをイン側に寄せ、ホールショットを奪う。その後方には#900吉田と#38岩間がつけ、5番手スタートの#998吉田が2コーナーの立ち上がりで#968黒羽をオーバーテイクして4番手にポジションを上げる。さらに後方では#85芦田、#1小林天翔、#69寺地晃正、#97松本拓也、#15塚原啓之が激しい6番手争いを展開する。ところが#97松本がS字カーブで後続車に接触されてクラッシュし、戦列から離れてしまう。このアクシデントでセーフティカーが導入され、クラッシュ車両の撤去作業が行われる。オープニングラップ終了時点での順位は#200西郷を先頭に#900吉田、#38岩間、#998吉田、#968黒羽、#69寺地がつづく。撤去作業は1周で終わり、セーフティカーがピットロードへ入って、残り5周のレースが再開する。リスタートも好ダッシュを決めた#200西郷は#900吉田と#38岩間を引き連れて1コーナーへ消えて行く。その後2番手の#900吉田は元シリーズチャンピオンの意地を見せ、3周目にこのレースのベストタイムとなる2分48秒246をマークして#200西郷に詰め寄るが、#200西郷は冷静な走りを崩さず7周を走り切り、ポール・トゥ・ウィンで今期2勝目を飾った。2位には#900吉田、3位には#38岩間、以下#998吉田、#968黒羽がつけ、6位には5周目のヘアピンカーブで#69寺地をパスした#1小林が入った。
《優勝 #200西郷倫規選手のコメント》
「暑さと吉田選手のプレッシャーがきつかったです。セーフティカーのリスタートが上手くいったので、そこで後ろを引き離すことができ、自分の走りに集中することができました。最後の方はタイヤがきつくなってしまい、守るのが精一杯でした。吉田選手とはクリーンなレースができました。さすがチャンピオンですね」
《2位 #900吉田綜一郎選手のコメント》
「弟に勝つために参戦しました。久々の参戦だったのですが、難しいですね。みなさんクリーンなレースをしてくれたので、あらためてN-ONEレースは楽しいと思いました。自分と西郷さんは速いところが違うので、どこで抜けるか窺っていたのですが、追いつくことはできても仕掛けることはできませんでした。今回は弟とバトルをすることができなかったのは残念でした。バトルは弟がもっと速くなってからですね」
《3位 #38岩間浩一選手のコメント》
「暑かったです。前の2台は速かったです。後ろとは離れてしまったのでレース運びとしてはとくに難しいことは無く、優勝を狙える感じでも無かったので自分のペースで行こうと思いましたが、車内は暑く、途中からオーバーヒート対策でヒーターを入れたのでさらに暑くなりました。西郷選手は速かったですね。後ろから見ていてもほぼノーミスでした。セーフティカーがいなくなった後のリスタートも西郷選手は上手く後ろを引き離しましたね」