決勝レース 5月18日(土)
天候:雨 / 路面:ウェット
予選終了からわずか2時間半のインターバルで決勝レースのスタート進行が始まった。雨脚はやや弱まったものの気温14度、強い風が吹く状況の中、11時15分にフォーメーションラップが始まった。1周の隊列走行を終え、全車が正規グリッドに着くとレッドシグナルがブラックアウト。7周の決勝レースがスタートした。上手いスタートでホールショットを決めたのは#38岩間。2番手には#390坂井。その後方では#74小野が鋭いスタートダッシュを見せてアウトから#724中西に並んで1コーナーへ入っていく。#74小野はそのままの勢いで#724中西をオーバーテイクして3番手にポジションアップに成功。4番手に順位を落とした#724中西は、#74小野の背後でプレッシャーを掛けるが、直ぐ後ろには#74小野のチームメイトの#75木下と#76楠井が迫って来る。1周目を終えた時点での順位は#38岩間を先頭に#390坂井、#74小野、#724中西、#75木下がつづき、やや離れて#76楠井がコントロールラインを通過していく。#38岩間は#390坂井の援護を受ける様にじわじわと後方を引き離しにかかる。レース中盤に入ると2位争いが#390坂井、#74小野、#724中西、#75木下の4台に絞られてくる。順位に変動があったのは5周目で、#724中西が第1ヘアピンで#74小野を抜き去り、再び3番手に返り咲く。その後雨脚が強くなるものの、#38岩間は終始安定した走りで7周を走り切り、4年振りの優勝を舞台も同じオートポリスで飾った。2位には#390坂井、3位には#724中西が入り、見事チームメイトで表彰台を独占した。4位には#74小野、以下#75木下、#76楠井が入り、7位には15番手からスタートした#58水野稔也が入賞した。
《優勝 #38岩間浩一選手のコメント》
「思ったより雨が少なくてどうなることかと思ったのですが、レースの途中から恵みの雨が降ってきたので助かりました。念願の1-2-3を達成することができて嬉しいです。いつかは実現したいと思っていましたが、それが実現できたので良かったです。レース中は九割ぐらいバックミラーを見ていたような気がします。チームプレーで勝ち取った結果だと思います」
《2位 #390坂井拓斗選手のコメント》
「今日は初めてづくしでした。中西さんの初表彰台、念願だった父の故郷のオートポリスで初表彰台、チームで初めて1-2-3など、今日は記念日になりました。レース中は小野さんがとても速く、お互いに得意なセクションと苦手なセクションで付いたり離れたりを繰り返して、楽しかったです。雨の中でクリーンなレースができたと思います。スタートはちょっとミスしてしまい、その分中西さんと小野さんが競り合う形になってしまったので、そこは迷惑をかけてしまいました。次回はホイルスピンしないように綺麗なスタートをしたいです」
《3位 #724中西正峰選手のコメント》
「初表彰台をようやくゲットすることができました。ありがとうございます。雨のオートポリスということで気を使いながら走りました。雨の走行は鈴鹿サーキットの低ミューのコースで練習してきたのが今回功を奏したのだと思います。スタート直後に小野さんに抜かれてしまったのですが、そこで闘志を失うこと無く暫く小野さんの走りを見ていました。何周かすると小野さんの苦手なところが見えてきました。小野さんの走りから新しいラインを見つけることができました。オートポリスマイスターの小野さんとクリーンでフェアなバトルができてすごく良かったと思います」