決勝レース 6月23日(日)
天候:曇り / 路面:ドライ
サーキット上空は雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせ、少し汗ばむコンディションの中、12時50分よりフォーメーションラップが開始された。
45台のマシンが隊列走行を終え、正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウトし、8周の決勝レースがスタート。ポールポジションの#200西郷はマシンを右に寄せ、後方をけん制するように1コーナーへ向かって行く。ホールショットを奪ったのは#200西郷で、2番手に#38岩間、3番手には#119森下がつづく。その後方では#36阿久津と#998吉田の激しい4番手争いが繰り広げられる。#998吉田は3コーナーでインから#36阿久津をパスして4番手にポジションを上げる。ところが先頭がS字カーブにさしかかると、後方のマシンが4コーナーでクラッシュ。このマシンを回収するため、コース上にはセーフティーカーが導入される。1周目終了時点での順位は、#200西郷を先頭に#38岩間、#119森下、#36阿久津、#998吉田、#373清原、#17金石勝智、#111野島詳久、#15塚原がつづく。3周目が終了した時点でセーフティーカーがピットロードへ入り、レースが再開する。コントロールラインを通過したところから#38岩間がスパートを掛け、#200西郷のインに並んだ状態で1コーナーへ入っていく。そのまま2台は並んだ状態で2コーナーから3コーナーへ向かう。その背後には#119森下がテール・トゥ・ノーズでピタリとつける。#200西郷はS字カーブで#38岩間を抑え、トップのポジションをキープする。一方、3番手の#119森下は4コーナーで#36阿久津と接触。マシンの挙動が乱れた隙に#373清原に抜かれてしまう。このアクシデントで#36阿久津はマシンのフロントにダメージを負い、戦列を離れることに。順位を下げた#119森下は、ホームストレートで#373清原をオーバーテイクして3番手にポジションを戻す。しかし、1コーナーでは#373清原に再び先行を許してしまう。#373清原と#119森下の3番手争いに#998吉田が加わり、3台の厳しい戦いになる。5周目、#119森下は再びホームストレートで勝負を仕掛け、#373清原をパスして3番手にポジションを戻す。さらに、#998吉田も#373清原を抜き去り4番手に順位を上げる。
先頭の#200西郷は6周目にベストラップとなる2分00秒945をマークして2番手以下を引き離し、最後まで安定した走りをつづけ、今期1勝目を見事ポール・トゥ・ウインで飾った。2位には3戦連続の表彰台となる#38岩間が入り、3位には#119森下、以下#998吉田、#35原田健太、#17金石の順でチェッカーを受けた。
《優勝 #200西郷倫規選手のコメント》
「疲れました。接触ぎりぎりのバトルだったので気が抜けませんでした。リスタートの時は絶対に抜かれまいと思いました。でもアウト側にいる限りは最終的にこっちがインにつくことができると思っていたので冷静に対処しました。中盤以降は、細かいセクションは自分の方が速いと思っていたので、自分の走りに集中しました。後ろとの差が開き始めたら落ち着いて走ることができました。ポールからの優勝は2回目なので嬉しいです」
《2位 #38岩間浩一選手のコメント》
「久しぶりに楽しかったです。途中からあまり無理をしてはいけないと思いました。クルマが接触することも無く、面白いバトルができました。リスタートの時は西郷さんが予想外に伸びなかったので、これは行けるかなと思って勝負を賭けました。2位で満足です」
《3位 #119森下陽介選のコメント》
「スタートで狙っていたのですが、西郷さんも岩間さんもスタートが上手で、全く追いつけませんでした。これが第1の作戦失敗だと思いました。その後は徐々に離されてしまい、SCが入ったタイミングで抜きたかったのですが、やっぱり徐々に離される展開になってしまいました。そうこうしているうちに前の2台のバトルが激しくなり、2台並んでコーナーへ入り、2台のスピードが落ちた時に行き場を失い、クルマをインに向けた時に阿久津さんと接触してしまいました。阿久津さんには申し訳ないと思いました。前の2台は速かったです」