決勝レース 10月27日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
フューチャーズレース終了後、F4レースを挟んで決勝レースが行われた。 30台がグリッドに並び、選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始された。全車がスターティンググリッドに着くと最終コーナーでグリーンフラッグが振られ、スタートのレッドシグナルが消灯。15周の決勝レースが開始された。落ち着いた走りを見せ、真っ先に1コーナーへ飛び込んだのはポールシッターの#998吉田。後方には#200西郷、そのアウト側には#15塚原、そして#36阿久津がつけて1コーナーを立ち上がっていく。S字コーナーではライン左側を走る#15塚原とその右側をいく#36阿久津が接触。#15塚原は右側のサイドミラーを失い、#36阿久津は左側のサイドミラーを失ってしまう。#15塚原はその先の第1ヘアピンで#200西郷のインに入るが、マシンのバランスを失い、イン側のタイヤを浮かせた状態でアウト側にはらんでしまう。この時#200西郷は押し出されるような状態でマシンをアウト側に寄せ、#15塚原と#36阿久津に先行を許してしまう。この先のダンロップコーナーで再び#15塚原と#36阿久津が並び、#15塚原は#36阿久津を抑えて第2ヘアピンへ進入。#15塚原はバックストレートを通過し、ややオーバースピードで最終コーナーへ入るがインを空けてしまい、その隙に#36阿久津が飛び込み2番手のポジションを奪う。オープニングラップ終了時の順位は、トップ#998吉田につづき#36阿久津、#15塚原、#200西郷がつける。2周目に入ると先頭の#998吉田はファステストラップとなる1分17秒768をマークして2番手以下を引き離し、独走体制を築く。レース中盤以降になると#998吉田は混戦の2番手争いを尻目に大きくマージンを広げることに成功。そしてこのままチェッカーを受け、今季1勝目をポール・トゥ・ウィンで飾る。2位には#36阿久津、3位には#15塚原、以下#200西郷、#12福川、#101松本の順でフィニッシュした。
《優勝 #998吉田隆ノ介選手のコメント》
「スタートでは絶対にトップを守らなくてはならないと思いました。後ろでやり合うのが見えて、間隔も空いたのでホッとしました。その後はミスしないで自分のペースで走ろうと思いました。でも序盤はプッシュして差を広げる走りをして、中盤以降はペースを抑えて走りました。予選でポールを取れたのが今日の集大成だと思います」
《2位 #36阿久津敏寿選手のコメント》
「最近実力では上位を走ることができなかったのでタナボタですね。最初は吉田選手に追いつくことができたのですが、15周という周回数は長いのでタイヤマネージメントが上手くできず離されてしまいました。2位にポジションを上げてからは後ろの2台が競りあっていたので離せると思ったのですが、予想外に追いついてきたので焦りました。でもこのサーキットでは追いつかれても抜かれることは無いだろうと思いました。レース前に山野コーチから『アウト・イン・アウトで走りすぎている』と指摘され、小さく回ることを意識しました。その結果タイヤもタレにくくなりました。このことに気付くのが遅すぎましたね。でもこれを今後に役立てたいです」
《3位 #15塚原和臣選手のコメント》
「辛い決勝レースでした。阿久津さんには追いつくことができなくて、ついていくのが精一杯でした。西郷さんにはプレッシャーを掛けられ、表彰台は譲れないので必死にブロックしました。序盤の接触で右のサイドミラーを失ったので、インを開けないように走り、その結果ペースを上げることができませんでした。何とか表彰台に上がれてよかったです」