決勝レース 11月28日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
鈴鹿サーキット上空には時折雲がかかり、気温14度というコンディションの中でスタート進行が始まった。グリッドにはマシントラブルにより出走を取り止めた1台を除く45台が整列。選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始され、1周の隊列走行を終えて全車がグリッドに着くと、ファイブユニットのシグナルがオールレッドからブラックアウト。13時36分、6周の決勝レースがスタートした。スタートダッシュを決めてホールショットを奪ったのは#158谷川で、その後方には#124和田と#38岩間、#36阿久津がつける。先頭集団がダンロップコーナーを駆け上がる時には#158谷川がレースの主導権を握り、西コースへと消えていく。2番手の#124和田は#158谷川の背後からプレッシャーを掛けるが、デグナーカーブ出口でオーバーラン。スピンこそしなかったものの#158谷川との差がやや開いてしまう。オープニングラップ終了時点でのトップ6は#158谷川、#124和田、38岩間、#36阿久津、#74小野、#218平尾の順。前日の専有走行では絶好調だった#34川福はペースが上がらず5番グリッドから12番手まで順位を大きく落としてしまう。トップ3は序盤から3分5秒台のハイペースで走行し、激しい4番手争いでペースが上がらない後方グループとの差が広がり始める。#158谷川は中盤以降も安定した走りを見せ、最終ラップにはレース中の自己ベストタイムをマークして6周を走り切り、見事ポール・トゥ・ウィンで今期2勝目を飾った。2位には#124和田、3位には#38 岩間が入り2015年につづく2度目のシリーズチャンピオンに輝いた。4位は#36阿久津、以下#74小野、#998吉田恭将が入賞した。
《優勝 #158谷川達也選手のコメント》
「課題のスタートを今までとやり方を変えてみたら後ろから抜かれず上手くいきました。後はほぼミラーも見ずに逃げの走りをしました。3周目か4周目に後ろを見たら少し差が開いていたので逃げ切れるかなと思ったのですが、タイヤが徐々に苦しくなってしまいました。でも残り2周ぐらいだったのでいけるかなと思いました。レース終了後に和田選手とは、どこが速くてどこが遅いのかディスカッションすることができ、ライバル同士でこんな話ができるのもこのレースの良いところですね。本当に走るのが楽しいレースです。来年もまたチャンスがあったら出場したいです」
《2位 #124和田将人選手のコメント》
「できることは全てやったという感じです。谷川さんはミスらしいミスをしてくれませんでした。岩間さんとは少し差が開いたので前だけ見て走りました。振り返って自分を採点すると、レースだけなら80点ですが、予選やこれまでのレースではまだまだやれることがあったと思います」
《3位 #38 岩間浩一選手のコメント》
「レース自体は抜きつ抜かれつが無く前も後ろも離れてしまい、安定した展開だったのですが、久しぶりに緊張しました」
《シリーズチャンピオン #38 岩間浩一選手のコメント》
「チャンピオンを二回も取っていいのかなと思いました。去年はあと少しのところでチャンピオンを逃してしまい、来年からは新型マシンで出るということで、このクルマは今年で乗り納めになり、最後にこのクルマでチャンピオンを取れて良かったです。チームの垣根を越えて皆さんから応援していただいたり、祝福していただいたおかげで取れたチャンピオンです。阿久津さんの援護にも感謝です」