決勝レース 6月28日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
気温27.9度、湿度52.9%の岡山国際サーキット。時折雲の合間から強い日差しが降り注ぎ、汗ばむようなコンディションの中、定刻通り12時45分より決勝レースのスタート進行が始まった。グリッド上での選手紹介が終わると13時よりフォーメーションラップがスタート。ピットスタートの1台を除く36台のマシンが1周の隊列走行を終えて正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウトして8周のレースが開始された。ポールポジションからスタートの#74小野はラインを変えること無く真っ直ぐ1コーナーへ向かい、ホールショットを決める。2番手には#75松本、その後方ではスタートで出遅れた#36阿久津を抜いた#124和田と#38岩間がそれぞれ順位をひとつずつ上げて1コーナーへ入っていく。オープニングラップを終えた時点での順位は、#74小野を先頭に#75松本、#124和田、#38岩間、#36阿久津、#55塚原の順。2周目に入ると#36阿久津がスタートで先行を許した#38岩間をバックストレートで捕らえ、4番手に浮上する。一方トップを走る#74小野は激しい2番手争いを繰り広げる#75松本と#124和田を尻目にペースを上げ、3周目にベストラップの2分12秒936をマークして独走体制を築く。その後#74小野は最後までペースを乱すこと無く8周を走り切り、ポール・トゥ・ウィンで今期1勝目を飾った。2位には#75松本、3位には#124和田が入り、以下#36阿久津、#38岩間、#55塚原の順でチェッカーフラッグを受けた。
《優勝 #74小野貴史選手のコメント》
「予定通り松本選手が後ろとやり合ってくれたので、後は逃げるだけでした。3周目ぐらいから後ろとの差が開いたので、タイヤを労わって走りました。もし松本選手が抜かれても逃げ切れる自信がありました。タイヤを温存することができたので、次のオートポリスでも使えそうです。とは言え次からはこんなに簡単に勝てるとは思えないので、気を引き締めて頑張りたいと思います」
《2位 #75松本恭典選手のコメント》
「若い選手とバトルができて楽しかったです。若い人は覚え込みが早いですね。バトルしているうちに自分のラインをトレースされ、旋回速度が上がっていくのが分かりました。ホームコースの岡山で負けるわけにはいかないので頑張って走りました。序盤に2コーナーでミスした時に前との差が開いてしまったのですが、接近しすぎると水温が上がってしまうので、無理に差を詰めず後ろを迎え撃つ形を取りました」
《3位 #124和田将人選手のコメント》
「前に近づくことはできても抜くことができなかったのは残念でした。でもN-ONEのレースが再開され、自分としての開幕戦で表彰台に上がることができたのは嬉しかったです。松本選手と自分では遅い所と速い所が全然違っていて、追いつける所もあれば、スーッと離される所もありました。走り方を真似することができるかどうか分からないですね。今年はシリーズで参戦させていただけるので、最終戦の鈴鹿を目指して頑張ります」