決勝レース 7月26日(日)
天候:雨 / 路面:ウェット
スタート進行が開始される直前に雨が降り始め、雨脚は次第に強くなり、レースはセーフティカースタートなる。11時40分に隊列走行が開始された。セーフティカーがピットロードに入るとレースがスタート。#158谷川がトップで1コーナーに入りレースの主導権を握る。2番手に#390坂井、3番手に#38岩間、さらに#93多田、#724中西、#218平尾がつづく。
2周目に入ると視界の良い#158谷川はペースを上げ、このレースのファステストラップとなる3分19秒3018を叩き出して逃げ切り体制を築き始める。一方、#390坂井はウォータースクリーンで苦戦しながらも何とか#158谷川についていく。その後方では3番手の#38岩間が#93多田を抑える走りでペースが上がらず、2番手#390坂井との差が開いていく。
4周目を終了した時点で#158谷川と#390坂井の差は2.3秒。そこからやや離れた3番手争いは、#38岩間と#93多田に#724中西が加わり3台による激しいバトルとなる。
トップを快走する#158谷川は、終盤#390坂井に差を詰められはしたが終始安定した走りを見せ、N-ONEレース初優勝をポール・トゥ・ウィンで決めた。一方、3番手争いは最終ラップまでもつれ込み、#38岩間の後方からプレッシャーを掛け続けていた#93多田がダンロップコーナーで#724中西に抜かれて5番手に後退してしまう。#38岩間はチームメイトの#724中西に追い上げられ、フィニッシュラインで並びかけられそうになるが、0.174秒差で3位チェッカーを受ける。4位には#724中西、以下#93多田、#218平尾が入った。
《優勝 #158谷川達也選手のコメント》
「雨が強くなり、セーフティカースタートになったのはN-ONEで雨のレースは初めてだった僕にとってラッキーだったのかなと思います。序盤は皆さんがまだ慎重に走っているときに私は先頭で視界が良いので、最初の2,3周はペースを上げて逃げることができました。このまま逃げ切れるかなと思ったのですが、坂井選手に追いつかれてしまい焦りました。あと1,2周あったら危なかったです。けっこうギリギリで余裕はありませんでした。やっぱりずっと乗っている人は上手いですね。僕もミス無く走ることができたので結果的に良かったです。坂井選手はチームは違いますが昨日から僕の所へ色々なことを聞いて来て凄く勉強熱心だと思いました。別に隠すことは何もないので正直に走りを説明しました。お互いにレベルアップして速くなればいいですね。このカテゴリーはライバルチームとか関係ないですね」
《2位 #390坂井拓斗選手のコメント》
「めちゃくちゃ勉強になりました。生で後ろから谷川さんの走りを見ることができました。路面が濡れていたのではっきりとタイヤの軌跡を見ることができ、そのラインを走るとタイヤがしっかりとグリップしました。雨の時はこうやって走るのだなと思いました。でも、じわじわと離されていくので谷川さんのマシンは安定しているし、アクセルワークとかハンドルの切り方の違いがタイムの差になるのだと思いました。あまりの速さに最後は思わず笑いがでてしまう状態で追いかけました。楽しかったです。勉強になりました」
《3位 #38岩間浩一選手のコメント》
「辛いレースでした。セッティングが上手くいかず、近年まれに見るアンダーステアでした。多田さんには大変申し訳ないことをしてしまいました。久しぶりに疲れました。練習の時とは違うタイヤを使ったのですが、それが全く合いませんでした。立ち上がりは速かったのでコーナーは絶対に失敗しないように慎重に走ったので余計後ろが詰まってしまいました」