決勝レース 11月15日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
サーキット上空には僅かに雲がかかるが、スタート進行が始まる頃には気温は15.7度、路面温度も23.9度まで上がってくる。当初より10分遅れの12時20分よりフォーメーションラップが開始された。1周の隊列走行が終わると54台が正規グリッドに整列。後方ではグリーンフラッグが振られ、レッドシグナルがブラックアウト。ここで抜群のスタートを見せたのは2番グリッドの#968黒羽で、ラインを右に寄せ1コーナー手前で#223吉田の前に出てホールショットを奪う。さらに#690椋本が100Rで#223吉田をパスして2番手に浮上。その後方では#25長江がGR Supraコーナーで#111野島をインから抜き去り4番手にポジションを上げる。オープニングラップ終えた時点での順位は、#968黒羽を先頭に#690椋本、#223吉田、#25長江、#111野島、#813田中崇一の順でコントロールラインを通過。2周目に入ると#968黒羽はペースを上げ、後方で激しい2番手争いを展開する#690椋本と#223吉田を引き離していく。その#223吉田が最終コーナーでインから#690椋本をパスして2番手に浮上する。3周目の1コーナー立ち上がりでは#690椋本が#223吉田の前に出るが、次のコカ・コーラコーナーに先に入ったのは#223吉田。このまま#968黒羽が逃げ切りの体制を築くかと思われたが、1コーナーでアクシデントが発生し、セーフティカーが導入されてしまう。コース上がクリアになると5周目のダンロップコーナー手前でセーフティカーのイエローランプが消灯。先頭の#968黒羽は最終コーナーのかなり手前からペースを上げて後続との差を広げる。そして5周目が終了した時点でセーフティカーがピットインしてレース再開。#968黒羽は2番手以下を大きく引き離して1コーナーへ消えていく。#690椋本はコカ・コーラコーナーで#223吉田の前に出て再び2番手に浮上。リスタート後の#968黒羽は後方の混戦を尻目に残り2周をハイペースで走り、最終ラップにはファステストラップをマークし、2番手以下に6秒近い差をつけて初優勝を飾った。2位には激しいバトルを制した#690椋本、3位は#223吉田、以下#111野島、#25長江、#813田中の順でチェッカーを受けた。しかし、レース終了後#111野島に対して競技規則違反の判定が下り、競技結果に30秒加算のペナルティが科されたため、6位に#27手塚篤史が繰り上がった。
《優勝 #968黒羽啓太郎選手のコメント》
「このレースのためにそうとう練習したので優勝できて嬉しいです。300ラップは走りました。もてぎで悔しい思いをしたので練習しました。予選でコースレコードを取れなかったのが悔しいです。スタートが上手くいき、トップに立ってからは後ろでやり合ってくれたので差を広げることができました。セーフティカーが出た時は、せっかく作ったギャップなのに残念だと思いました。リスタートの時は後ろと牽制し合ったのですが、隙を見てアクセル全開にしました。来年はチャンピオン争いに加わりたいと思います」
《2位 #690椋本陵選手のコメント》
「吉田選手の方が、ペースが速いと思い、普通に走ったら抜かれると思いました。ここを抑えておけば抜かれないなというポイントを意識しました。たとえばダンロップコーナーではインを取られないようにとか。それは昔松本選手にインから抜かれた経験があるからなんですけれど。レース中、吉田選手とは接触もなくクリーンで楽しかったです」
《3位 #223吉田祐太選手のコメント》
「悔しいですね。スタートを失敗してしまいました。レース前に坂井拓斗さんと西郷倫規さんにスタートのアドバイスをいただいたのですが、遅れてしまいました。結果は3位でしたが、椋本さんはとてもクリーンでバトルは楽しかったです。セーフティカーは初めてだったので、こんなに手前から加速してもいいんだと思いました。でも良い経験になりました」