決勝レース 3月7日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
12時50分よりスタート進行が始まった。気温は8.4℃、路面温度24.9℃、風が強く、コースサイドの旗が真横になびく状態。グリッド上での選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始された。1周の隊列走行を終えて45台のマシンがグリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウト。7周のレースがスタートした。#98菊田はラインを変えることなく真っ先に1コーナーへ飛び込んでホールショットを決める。2番手には#39真弓。その後方では#83飯田と#99近藤が激しいバトルを展開。#99近藤が#83飯田のインに入り2台が並んだ状態で3コーナーに入っていく。さらに後方では6番手スタートの#10目出し帽が#25長江をパスして順位を上げ、3番手争いに加わる。4コーナー先のストレートでは#83飯田、#99近藤、#10目出し帽の3台が横一列に並ぶが、#10目出し帽が5コーナーの進入でインから2台をパスして3番手にポジションを上げる。1周目を終了した時点でのオーダーは#98菊田を先頭に、#39真弓、#10目出し帽、#83飯田、#99近藤、#25長江の順。序盤からハイペースで走行する#98菊田は4周目に2分45秒711のファステストラップを叩き出し、終盤には2番手以下に10秒以上の差を付けてフィニッシュ。初優勝を見事ポール・トゥ・ウィンで飾った。2位には初表彰台の#39真弓、3位には#10目出し帽。4位には2周目のS字コーナーで順位を上げた#99近藤が入り、以下#83飯田、#25長江がつけた。
《優勝 #98菊田辰哉選手のコメント》
「ようやくチーム初優勝を実現することができてホッとしました。ここまで長かったですね。去年の夏のもてぎで抜かれた39号車がとなりにいたのでちょっとヒヤヒヤしましたが、レースは1周目の1コーナーを抜けた時に、これはいけたなと思いました。レース中は旗の見落としなどでペナルティーを受けないように慎重に走りました。そこからは視界が開けて自由に走ることができたので楽しく走ることができました。もてぎで7周という長い時間を一人で走り続けることはなかなかできないので、いい経験ができました。単独だったのでタイヤをこじることもなく走ることができました」
《2位 #39真弓徳浩選手のコメント》
「1周目は片輪を浮かせてしまったり、脱輪もしたので本当にドキドキしました。でも冷静に後ろを見たら混乱していたので助かったなと思いました。そこからは冷静に走ろうと思いました。レース前に回りから『冷静に行けよ』とアドバイスされていたことを自分に言い聞かせました。後ろから目出し帽さんが迫ってきましたが、しっかりアウトインアウトを守って走れば大丈夫だと思いました。後ろとの間隔は詰まったり離れたりという展開で、やはりタイムが拮抗しているからだなと思いました。初めて表彰台に上がれて嬉しかったです」
《3位 #10目出し帽選手のコメント》
「勝てそうなチャンスが巡ってきたのは2年振りですかね。予選で上手くタイムを出せなくて、諦めかけたところもあったのですが、スタートポジションが7番手から6番手に上がったので、もしかしたら表彰台を狙えるかなと思いました。スタート1周目に前が激しいバトルをしていたので、その隙をついて前に出ることができました。真弓さんとは差が開いたり詰まったりしたのですが、抜くことはできませんでした。トップは離れてしまったので自分と真弓さんのバトルが映像にたくさん映っているのではないかと思いますので、後で映像を見るのが楽しみです」