決勝レース 4月4日(日)
天候:くもり / 路面:ドライ
気温16.6度、路面温度25.4度、サーキット上空は厚い雲に覆われ、強い風が吹くコンディションの中、10時10分よりスタート進行が開始された。フォーメーションラップを終えた46台のマシンが正規グリッドに着くと、グリッドの最後方でグリーンフラッグが振られ、レッドシグナルが消灯。7周の決勝レースがスタートした。ポールポジションの#999吉田はマシンを右側に寄せ、#123川福を牽制するように1コーナーへ向かい、ホールショットを奪う。2番手には#123川福、その後方には#15塚原、#968黒羽、#390坂井がつける。#390坂井はコカコーラコーナーで#968黒羽をパスすると次は13コーナーで#15塚原をインから抜き去り3番手までポジションを上げる。オープニングラップを終えた時点での順位は#999吉田を先頭に#123川福、#390坂井、#223吉田、#15塚原、#968黒羽がつづく。2周目に入ると#999吉田と#123川福による先頭争いが激しくなり、3位以下を引き離すハイレベルな戦いとなる。1周目からテール・トゥ・ノーズで#999吉田にプレッシャーをかけつづけた#123川福は3周目の13コーナーで#999吉田を抜き去りトップに立つ。今度は#123川福が#999吉田からテール・トゥ・ノーズで攻められる展開になるが、#123川福は冷静な走りを崩さない。その後#123川福は最終ラップに自己ベストタイムをマークして#999吉田を振り切り、トップでチェッカーを受けて嬉しい初優勝を飾る。一方3番手争いはレース終盤に大きく順位が変動。9番グリッドからスタートした#55塚原が序盤から順位を上げ、6周目の300Rで兄の#15塚原、最終ラップのコカコーラコーナーで#390坂井を抜いて3位でフィニッシュ。4位には#390坂井、5位には最終ラップに順位を上げた#36阿久津敏寿、6位には#15塚原が入った。
《優勝 #123川福健太選手のコメント》
「やっと優勝することができました。昨年は3位、そして2位、2位と連続で表彰台に上がることができたのですが優勝はできませんでした。勝てるチャンスはあったのですが、見事にそのチャンスを逃してしまいました。でも今年は最後まで決めきりたいという気持ちになりました。今日はフォーメーションラップでクルマの調子が良いのが分かりました。吉田選手の作戦は分かっていたので序盤でプレッシャーをかける作戦を立ててそれが成功しました。トップに立ってからは、序盤の2、3周で相手の速い所と遅い所が分かったので、相手の速い所は気をつけて、自分の速い所でアドバンテージを築くようにしました。初優勝でしかもタイヤメーカーを変えて初めてのレースだったので嬉しさも倍増です」
《2位 #999吉田恭将選手のコメント》
「自分のミスが多く、悔しい結果に終わりました。序盤で逃げ切ろうと思ってタイヤをしっかり温めたのですが、それが裏目に出てしまい、後半にタイヤの空気圧が上がりすぎてきつくなってしまいました。序盤でブロックラインを取ったのも後半タイヤがきつくなった原因です。この悔しさをバネに次の優勝につなげたいと思います」
《3位 #55塚原啓之選手のコメント》
「先週、練習に来て良かったと思います。今日は前の2台がやり合ってくれたので、そのおかげで前との差を詰めることができました。坂井選手とはとてもクリーンなバトルができました。感謝しています」