決勝レース 5月30日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
フューチャーズレースの表彰式が終了すると、直ぐに決勝レースのスタート進行が始まった。30台がグリッドにつき、選手紹介が終わるとフォーメーションラップ開始。隊列走行が終わり全車がスターティンググリッドに着くと、最後尾でグリーンフラッグが振られ、レッドシグナルが消灯して15周の決勝レースがスタートした。ホールショットを奪ったのはポールシッターの#999吉田。2番グリッドの#123川福は#98菊田を牽制するようにラインを右に変える。1コーナーではイン側に#123川福、アウト側に#98菊田が並んで進入し、そのまま立ち上がる。つづくS字で#98菊田が#123川福の前に出て2番手に浮上。1周目終了時点での順位は#999吉田を先頭に#98菊田、#123川福、#36阿久津、#55塚原、#15塚原がつづく。2周目に入ると#98菊田と#123川福の2番手争いは激しくなり、各コーナーでテール・トゥ・ノーズの熾烈なバトルが展開される。一方、#999吉田はバトルでペースが上がらない2台を尻目に独走体制を築く。結局#999吉田は終始安定したペースで15周を走りきり、今季初の優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。#98菊田は#123川福の厳しいプレッシャーをはね除け2位。#123川福は惜しくも3位。#36阿久津は終始#55塚原に猛追されるも、これを退け4位でフィニッシュ。5位には#55塚原、6位に#15塚原が入り、レースは終了した。
《優勝 #999吉田恭将選手のコメント》
「序盤でマージンを稼ぐことができたので後半に詰められても、序盤のマージンがあったので楽なレースができました。今回はセットがずば抜けて決まったのでタイムを上げることができました。この後のSUGOも参戦するので勝って連勝を続けたいと思います」
《2位 #98菊田辰哉選手のコメント》
「とても嬉しいです。期待していたよりも上の順位でゴールすることができました。筑波サーキットを走るのは初めてで、いつもゲームで練習していました。専有走行から調子は良かったのですが、ポールを取れなかったのは経験不足だと思います。後ろに川福さんがいたのは凄いプレッシャーでした。後半に川福さんのタイヤがきつくなるまではずっと後ろを見ていたので前を攻めることができませんでした。開幕戦は後ろを大きく引き離しての優勝だったのでプレッシャーは無かったのですが、今回は一番怖い人が後ろにいたので凄くプレッシャーを感じました」
《3位 #123川福健太選手のコメント》
「昨日とコンディションが変わっていた状況で、チームがセットを変えてくれました。自分はそれに合わせてベストな走りができるように頑張りました。レース中はミスがないように走りに集中しました。やり切った感があります。でもレース中は立ち上がりで離されてしまう状態でこのコースのレイアウト上きつかったです。菊田さんはトップに追いつくスピードがあると思ったので必要以上のプレッシャーはかけなかったのですが、菊田さんがミスをしたときにトップと離れてしまいました。まだまだ車もドライビング技術も詰めるところがあるので、車とコースの特性を活かしつつコンマ1秒でもタイムを上げていきたいです。次のSUGOはスーパーフォーミュラが走るので路面コンディションの変化に対応したいと思います」
決勝リザルト
WEATHER : Fine COURSE : Dry Road Course:2,045m
開始時刻:13:18'50 終了時刻:13:38'29.064
参加台数:44台 出走台数:30台
Fastest Lap No.999 吉田 恭将 / N-ONE新潟中央栃尾 1'17.878(6/15) 94.532 km/h
*1 No.60は、L項違反(走路外追い越し)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
フューチャーズレース 5月30日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
予選から約2時間のインターバルを空けてフューチャーズレースのスタート進行が開始された。気温は30.1℃まで上がり、コース上には陽炎が立っているコンディションの中、フォーメーションラップが始まった。1周の隊列走行が終わり14台がグリッドに着くとレッドシグナルが消灯して15周の決勝レースがスタート。ポールスタートの#188佐藤は先頭で1コーナーに飛び込んでホールショットを奪う。その後方で上手いスタートを見せたのは#48関口で、1コーナーでインから#40山口をパスして2番手に順位を上げる。オープニングラップのオーダーは#188佐藤を先頭に#48関口、#40山口、#340鈴木、#588泉地、そして11番グリッドからスタートした#72沼田勝義が5台を抜いて6番手までポジションを上げる。その#72沼田は2周目に入るとトップより1秒以上速い1分20秒台にペースを上げ、まずは前を行く#588泉地を捕らえて5番手に浮上。さらに#72沼田は安定した走りを見せ、周回を重ねる毎に順位を上げていく。そして7周目の第1ヘアピンで先頭の#188佐藤の横に並び、つづくダンロップコーナー手前で#188佐藤をパスして念願のトップに躍り出る。そしてもうひとり後方からハイペースで順位を上げてきたのが12番グリッドからスタートした#250石川光久で、この時すでに7番手までポジションアップ。#72沼田と同じように周回を重ねる毎に順位を上げ14周目にはついに2番手まで順位を上げてくる。最終ラップには#72沼田と#250石川の差は0.851秒まで縮まりプレッシャーを受ける#72沼田ではあったが、最後までトップの座は譲らずにチェッカーを受ける。優勝は#72沼田。2位には0.182秒差で#250石川、3位には#188佐藤、以下#48関口、#40山口、#340鈴木の順でレース終了。しかし、#250石川はレース終了後の再車検でアンダーウェア未装備違反により失格の裁定が下されてしまう。これにより2位以下の順位がひとつずつ繰り上がることになり、6位には#588泉地が入った。
《優勝 #72沼田勝義選手のコメント》
「フューチャーズレースですけど超嬉しいです。11番手からのスタートだったので10台抜きました。正直5番手ぐらいまで上がれたらいいなと思っていました。予選はタイヤの使い方を間違えました。最終コーナーは怖くてアクセルを踏むことができませんでした。決勝レースまでにタイヤのローテーションを変えたらバッチリはまりました。最終コーナーも全く怖くなくなり、ペースを上げることができました。富士スピードウェイでスピンしたことがデジャブになっていたので予選は本当に怖かったです。抜いたのはほとんど最終コーナーでした。インについたまま抜くことができました。周りからはフューチャーズレースで走る人じゃないでしょ、って言われましたけど、楽しかったです」
《2位 #188佐藤喜洋選手のコメント》
「表彰台からこぼれ落ちずに済みました。最初は関口さんに詰められましたけど、途中から離れたので気持ちに余裕ができました。その後サイドミラーに映る沼田さんの姿が大きくなってきたと思ったら綺麗に抜かれてしまいました。Honda Sports & Eco Programで習ったことが実践できました。」
《3位 #48関口美弘選手のコメント》
「ひたすら我慢のレースでした。スタートで40号車を抜いてトップに追いつきました。あまりペースは速くなかったのですが、無理に抜かないで後ろについていたら、沼田さんに抜かれてしまいました。石川さんには直線で抜かれ、その後はポジションキープで走りました。レース中は暑くて、10周過ぎたら残り周回数を数えるのもやめてしまいました。チェッカーがとても待ち遠しかったです」
フューチャーズレースリザルト
WEATHER : Fine COURSE : Dry Road Course:2,045m