決勝レース 7月25日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
気温34℃、真夏の焼け付くような暑さの中、11時25分よりスタート進行が始まった。予選で車両を壊して出走を取り止めた1台を除く49台がコースイン。1台が車両確認のためにピットスタートとなったため48台がダミーグリッドに整列。選手紹介が終わるとフォーメーションラップが開始された。1周の隊列走行を終えて全車が正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウト。ここでスタートダッシュを決め、ホールショットを奪ったのは#218平尾。後方では5番グリッドの#710岡村が抜群のスタートを見せ、ラインをアウトからインに変えながら1コーナーの進入までに#1岩間と#361出口の2台を抜き去り3番手まで順位を上げる。その#710岡村はヘアピンカーブ入口で#87小野のインをついて一瞬前に出るが、出口で大きく膨んでしまい順位を上げることはできない。その背後では#1岩間が#361出口をプッシュ。スプーンカーブ出口でインから#361出口をパスして4番手にポジションを上げる。オープニングラップ終了時点でのオーダーは#218平尾を先頭に、#87小野、#710岡村、#1岩間、#361出口、#124井本がつづく。2周目に入ると#218平尾は激しい2番手争いを尻目にその差を広げていく。一方ひとつポジションを落とした#361出口はこの周の1コーナーで#1岩間をパスして4番手に順位を戻す。トップを独走する#218平尾は3周目に3分08秒354のファステストラップを叩き出して完全にレースの主導権を握る。レース中盤に入っても#218平尾のペースは変わらず、最後まで3分08秒台の安定した走行をつづけ、ポール・トゥ・ウインで嬉しい初優勝を飾った。2位には#87小野、3位に#710岡村、以下#361出口、#1岩間、#124井本の順でチェッカーを受けた。
《優勝 #218平尾益士選手のコメント》
「初めての表彰台で1位が取れたので嬉しいです。2コーナーを抜けてからは後ろが団子状態になってくれたので、それまでは緊張していたのですが落ち着いていつもの走りができました。最終ラップはミスをしないように安全に走りました。初表彰が1位なので1位の凄さがまだ実感できていません。次は谷川さんと1-2を狙います」
《2位 #87小野耀平選手のコメント》
「今日がデビューから2戦目だったのですが、練習走行から調子が良くて予選も上手く決まって2位で、決勝もタイヤを最後まで持たせることができて良かったです。表彰台に上がるのは初めてだったので夢のような気分でした。レースでは前と離れてしまったので順位を抑えようと後ろを見ながら走りました。きつかったです。これからは常にトップ10に入れるように頑張ります」
《3位 #710岡村英莉選手のコメント》
「鈴鹿に入る前に伊勢神宮によってお参りしてきました。レース前にシミュレーターに通って鈴鹿サーキットを200周ぐらい走ったので、その経験を活かすことができました。阿久津さんや松本さんなど周りの先輩方からアドバイスをいただき、メカニックの小山田さんがメンタル面まで気を使ってくれたので助かりました。小野選手を抜くテクニックの引き出しはありませんでしたが、クリーンなバトルができて楽しかったです。この後は年間ランキング6位以内を狙い、今までお世話になった方々に恩返しをしたいと思います」