決勝レース 8月28日(土)
天候:晴れ / 路面:ドライ
午前中よりさらに日差しは強くなり、スタート進行が始まる頃には気温35.4℃、路面温度は42.4℃まで上昇した灼熱のツインリンクもてぎ。グリッド上での選手紹介が終わると13時45分よりフォーメーションラップがスタートした。1周の隊列走行を終え、45台が正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウトして7周のレースがスタート。抜群のスタートを見せたのは#123川福で、1コーナー手前で#999吉田に並び、イン側からパスしてホールショットを決める。その後方で激しい3番手争いをするのは#710岡村と#98近藤のふたり。オープニングラップを終了した時点での順位は、#123川福を先頭に#999吉田、#710岡村、#98近藤、#39真弓、#99井岡がつづく。レース序盤から#123川福と#999吉田は2分47秒台にペースを上げ、3位以下を大きく引き離す。そしてこのレース最大の見せ場は3周目にやってきた。#999吉田が1コーナーで#123川福のインにつけると2台は並走したまま2〜5コーナー、さらにファーストアンダーブリッジを通過。激しい争いの中でも2台は各コーナーで相手のラインを残すクリーンなバトルを展開する。この勝負に決着が付いたのはS字コーナーで、イン側にラインを取った#123川福が#999吉田の前に出てトップを死守。その後#123川福は2分47秒台のペースで周回を重ね、6周目にはファステストラップとなる2分47秒626をマークして7周を走りきり2位に2.478秒差をつけて今季2勝目を飾った。2位は#999吉田、3位には#710岡村、以下#98近藤、#39真弓、#99井岡がつづいた。
《優勝 #123川福健太選手のコメント》
「バトルもあり、心理戦、駆け引きもありましたが、最後はタイヤがタレた時に自分の方にアドバンテージがあるのは、練習走行や予選でタイムを出した後のタイムの落ち方を見ていたので分かっていました。スタートで前に出なくてもレース中に抜くチャンスはあると思っていました。自分のスタートは満点ではなかったのですが、吉田選手が一瞬失速したのが分かり、前に出ることができました。吉田選手とは1コーナーからS字の二つ目まで並走状態になる場面もありましたが、カート時代から一緒に走っていましたので、お互いに1台分のスペースは空けるクリアなバトルができました。吉田選手の序盤から逃げ切り体制を築く作戦は分かっていたので、それを崩せば勝機はあると思っていました」
《2位 #999吉田恭将選手のコメント》
「タイヤがきつかったです。スタートは上手くいったと思いますが、なぜか並ばれてしまいました。後半はもうタイヤがダメでした」
《3位 #710岡村英莉選手のコメント》
「川福選手と吉田選手はめちゃくちゃ速く、手も足も出せずにただ眺める状態でした。スタート直後は一瞬ついていけるかなと思ったのですが、ふたりは速すぎました。レース中は単独で走る展開になってしまいましたが、気持ちに余裕があり練習と同じペースで走ることができました。これで鈴鹿に向けて良い流れができたと思います」