決勝レース 10月10日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
太陽が昇るにつれて日差しが強くなり、スポーツランドSUGOの気温は28℃まで上昇。公式予選終了から約3時間のインターバルを空けて13時10分よりスタート進行が始まった。42台のマシンが1周の隊列走行を終えて正規グリッドに着くと、レッドシグナルがブラックアウト。8周のレースがスタートした。ポールスタートの#36阿久津はラインを変えることなく真っ先に1コーナーへ飛び込んでホールショットを奪う。その背後には#999吉田がつけ、#155荒牧がアウトから#999吉田に並びかける。しかし#155荒牧は勢い余ってアウト側にタイヤを落として砂煙をあげてしまう。トップを走る#36阿久津は何とか逃げ切り体制を築きたいところだが、# 999吉田もそうはさせまいと#36阿久津の後ろからプレッシャーを掛ける。1周目を終了した時点でのオーダーは#36阿久津を先頭に#999吉田、#155荒牧、#55塚原、#410佐々木、#15塚原の順。2周目のS字コーナーの入口で#36阿久津がアウトにはらむと、すかさず#999吉田がインに入って#36阿久津をオーバーテイク。一方#36阿久津は#999吉田に抜かれた時にクルマの姿勢が乱れて失速し、S字コーナーの立ち上がりで#155荒牧にも先行を許してしまう。レースが中盤に入るとトップ争いは#999吉田、#155荒牧、#36阿久津の3台に絞られてくる。その後方では#55塚原を先頭とする4番手争いが激しく、3番手との差が広がってしまう。その後#999吉田は7周目にベストラップを叩き出す積極的な走りで後続を引き離し、今期2勝目を飾って100戦目のウィナーとなった。2位に#155荒牧、3位には#36阿久津がチェッカーを受け、4位には最終ラップの1コーナーで#55塚原の前に出た#410佐々木、5位に#55塚原、6位には#15塚原が入った。
《優勝 #999吉田恭将選手のコメント》
「毎回惜しいレースが続いていて、ようやく2勝目を挙げることができました。今回は満足できる結果でした。これでやっとスポンサーの皆さんや応援してくださる皆さんに恩返しができました。トップに立ってからは、後ろは気にせず前だけ見て走ることに集中しました。絶対にチャンピオンを取ります」
《2位 #155荒牧和敬選手のコメント》
「スタートが良くて1コーナーで抜けるかなと思ったのですが、意外と厳しくて外に出てしまいました。そこはとても悔しいです。まだこのクルマに慣れていなくて、レース中に制御が入ったりしたので、どうやって走ればいいのか考えながら走りました。タイヤの内圧を後半に合うようにしていたので先頭に追いついて勝負できるかなと思っていたのですが、それもできず悔しい気持ちです。チャンスはあったけれど自分でものにできなかったと思っています。チームの皆さんの協力があったからこそ、この結果が残せたと思います。レース参戦にサポートしていただいたスポンサーの皆様に心から感謝しています」
《3位 #36阿久津敏寿選手のコメント》
「表彰台に上がるのは十勝以来ですね。ポールは取れたし決勝では表彰台に上がれればいいなと思っていました。楽しいレースができました。荒牧選手みたいに表彰台に上がれる若い選手が出てきて良かったです。前回の菅生ではクラッシュしてしまったので今回完走できただけでも良かったです。新型車両もだいぶ煮詰まってきたので今後に期待です。最終戦の鈴鹿はお祭りなので楽しみたいです」