決勝レース 10月17日(日)
天候:雨 / 路面:ウェット
予選が終了すると雨脚は強くなり、気温は15度まで下がる厳しいコンディションの中、10時55分よりスタート進行が開始された。悪天候のためスタートはセーフティカー先導で行われることになり、選手紹介が終わるとセーフティカーを先頭に54台がグリッドを離れる。2周目に入るとセーフティカーがピットロードへ入り、残り5周のレースが開始された。ポールスタートの#13高橋がコントロールラインを通過すると、少し間隔を空けて#254雲類鷲、#91片野、#250石川、#422興梠、#76桝本がつづく。3周目に入ると#422興梠が#250石川をパスして4番目に順位を上げ、さらに#91片野に襲いかかる。#422興梠はダンロップコーナーで#91片野のインに入り第13コーナーまで並走するが前に出ることはできない。レースが4周目に入るとトップの#13高橋と2番手の#254雲類鷲の差が広がり、その後方で3番手争いを繰り広げる#91片野、#422興梠、#250石川のグループとの差も開き始める。5周目のTGRコーナーでは#422興梠がインから#91片野をパスするがつづくコカ・コーラコーナーで#91片野が#422興梠の前に出て3番手のポジションを奪い返す。この周からバックマーカーが出始め、上位陣は滑りやすい路面コンディションの中でラインを外しながらバックマーカーを抜いていく。トップを独走する#13高橋は最後まで安定した走りを見せ、7周を走りきってチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾った。2位には#254雲類鷲、3位には最終ラップのTGRコーナーで#91片野をオーバーテイクした#422興梠が入り、4位に#91片野、5位に#250石川、そして6位には9番グリッドからスタートしたTUBEのドラマー#101松本玲二が入った。しかし、2位の#254雲類鷲にはスタート手順違反により競技結果に30秒加算のペナルティが科せられ、5位の#250石川はテクニカルレギュレーション違反により失格となったため、2位に#422興梠、3位に#91片野、以下#101松本、76桝本、#475板倉慎哉が繰り上がった。
《優勝 #13高橋智紀選手のコメント》
「レース中は雨量が多くて、周回遅れが出てきた時に2回ぐらいトヨペット100Rコーナーで引っかかってしまったのですが、その時にラインを外してクルマが振られてしまいました。後ろとは少し離れていたので良かったのですが、その後はミスしないように走りました。他のクラスでのレース経験はありますが優勝は今回が初めてだったので嬉しいです」
《2位 #422興梠嵩弥選手のコメント》
「昨日より雨の量が多かったので緊張しました。レース中は前を走るクルマが少なかったので視界はそれほど悪くなかったです。表彰台に上った時は感無量でした。初めてレースを見たのがこのサーキットで、自分が表彰台に立てるとは思っていませんでした。会社の皆さんにも良い報告ができます」
《3位 #91片野翔太選手のコメント》
「初めての富士、初めての雨だったので、練習走行からテンパってしまい全く順位が上がらなかったのですが、事務局からリヤのセッティングを教えていただいたら良い方向になりました。予選はあまり緊張せず15から20番手ぐらいかなと思って走りました。アドバンコーナーで前が詰まるとコースポストで青旗を振ってくれたり、コカ・コーラコーナーで今日知り合ったドライバーさんに道を譲ってもらったり、塵も積もればという感じで自己最高の3番手のタイムを出すことができました。昨日に比べると2秒ぐらいタイムを縮めることができました。レース中は緊張しました。事前にスタート練習ができなかったのですが、セーフティカースタートだったので良かったです。最終ラップに興梠選手に抜かれた後は、肩の荷が下りた感じで、シングル順位で終われれば楽しく帰れると思いました。表彰台からの景色は最高でした」