決勝レース 3月6日(日)
天候:晴れ / 路面:ドライ
予選終了から4時間のインターバルを空けて13時40分よりスタート進行が始まった。気温は11.3℃まで上がるが風が強くなり、体感温度は予選の時より寒く感じる状況。44台のマシンがフォーメーションラップを終えてスターティンググリッドに着くとレッドシグナルがブラックアウト。7周のレースがスタートした。ポールポジションの#155巻幡は好スタートを決め、先頭で1コーナーへ飛び込みホールショットを決める。2番手に#17金石、3番手には#76武藤がピタリとつける。5コーナー手前で#155巻幡、#17金石、#76武藤の3台がスリーワイドで並び、ここで#17金石が先頭に立ち、#76武藤、#155巻幡がつづく。この先のS字カーブでは#653上村が#155巻幡をパスして3番手に浮上する。オープニングラップを終了した時点でのオーダーは#17金石を先頭に、#76武藤、#653上村、#155巻幡、#9小林、#183海老原の順。2周目に入ると4番手に順位を落とした#155巻幡がペースを上げ、ダウンヒルストレートで#653上村を抜いて3番手に浮上。さらに#155巻幡は3周目の5コーナーで#76武藤のインに入りS字カーブの入口で前に出て2位にポジションを上げる。一方3番手に落ちた#76武藤はヘアピンカーブで#653上村に抜かれ4番手まで順位を落としてしまう。オープニングラップで先頭に立った#17金石は独走で逃げ切り体制を築くと思われたが、#155巻幡のペースが速く、3周目に2.7秒あった差が周回を重ねる毎に縮まっていく。#155巻幡は5周目にファステストラップとなる2分46秒544をマークして猛追し#17金石との差を1.4秒まで縮める。しかし#17金石は#155巻幡のプレッシャーを巧みにかわし最後までトップの座を守り切ってシリーズ初優勝を飾った。2位にはトップに0.475秒差まで追い上げた#155巻幡、3位には6周目の3コーナーで#653上村をパスした#76武藤が入り、以下#653上村、#602岩月邦博、#9小林がつけた。今回は上位6名の中で#155 巻幡を除く5名が初参戦ドライバーであった。
《優勝 #17金石年弘選手のコメント》
「決勝の後半は辛かったです。予選でも前に引っかかってしまったのが残念ですけどね。レースではみなさんの手本になる走りができればと思いました。最後まで争いができたので良かったと思います。今回はサムライジーンズさんの企画で参戦することになったのですが、今後も何回か参戦するので、また勉強させていただきます」
《2位 #155巻幡剛志選手のコメント》
「予想どおり抜かれてしまったのですが、このままでは終われないと思いました。順位が落ちてからは落ち着きを取り戻し、普通に走れば負けるわけがないという気持ちで自分通りの運転をしました。金石さんに揺さぶりを掛けても動じる様子はなく、何も起きませんでした。スタートするまではドキドキだったのですが、レースが始まってしまえばいつもどおりの運転をするしかない、と割り切りました。今後はチームのメンバーと相談して、みんなで楽しめるレース活動をしたいと思います」
《3位 #76武藤壮汰選手のコメント》
「初めてのレースでしたが、フォーメーションラップからグリッドに着くまでは緊張しませんでした。でもレッドシグナルが点灯した時に緊張してしまいました。スタートしてからはシミュレーターでやったことを思い出して走りました。巻幡選手とのペースの違いは最初のタイヤの温め方の違いかなと反省しています。一度4位まで下がってしまったのですが、そこからペースを立て直して前に追いつけたので、そこからはシミュレーターどおりバトルをしようと思いました。レースはシミュレーターと同じで、スリップを使って距離を詰めて仕掛けたりしました」